第36回市民音楽会(1)~ハーモニカに感動
前日、「2楽章」のマスターに案内プログラムをいただいて、
25日(日)午後、新発田市民文化会館に行きました。
第36回市民音楽会です。
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最初の演奏は、ハーモニカ・アンサンブル
ところが、ハーモニカの音色を聴いたとたん
ジンとして、涙があふれ始めました
曲は、「錨をあげて」の勇ましいリズム
涙は、あふれ続けます
ポロポロ、ポロポロと落ちていきます
曲は、「駅馬車」へ
恥ずかしくて、ハンカチで拭うことができません
指で目じりを押さえながら、涙、また涙
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ハーモニカの音色のしわざです
きっと、幼い頃に吹いた想い出が脳の奥に眠っていたのです
その記憶を、耳からの音色が直接刺激したに違いありません
その場所が涙腺神経と隣あわせ
最初のいくつかの音符で、敏感に反応
続く音色に、涙腺は共鳴し続けたのです
平家物語風にいえば
「涙せきあへず、袖をぞ濡らしける」
という状態になりました
うれしさでも、悲しさでも、懐しさでもない
ハーモニカの音色そのものに、無意識に感動
その純粋な涙だったのでしょうか
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プログラムが進み、涙も収まり
演奏を楽しんでいる中に、やがて最後の曲目
サキソホーン独奏の唱歌「ふるさと」
そう、またも涙です
最初にハーモニカに泣き、最後に「ふるさと」に泣く
こんなプログラムを構成したのは、いったい「誰(どなた)」だ!
幸い、涙も涸れかけていたし、サックスでよかった
もしも、ハーモニカで「ふるさと」だったら
「涙せきあへず、袖をぞ絞りける」でした
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