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七人の白雪姫と七人の小人

このタイトルは、まちがいではありません。
まさしく、「七人の白雪姫~」なのです。
ふと、約三十年前の電車の中で聞いた会話を思い出したのです。

幼稚園の先生が、連れの女性に話していました。

「うちの幼稚園で、白雪姫と七人の小人、の劇をやることになったの。
 ところが、白雪姫をやりたい子(やらせたい親)がたくさんいて、
 誰も譲らないので、調整がつかないの」

「日程は迫るし、しようがないから、会話劇にしたの。
 七人の子供を白雪姫役にして、セリフを分けて、
 順番に言ってもらったのよ」

かくして、七人の白雪姫のセリフ:

  『今日は』+『お天気がいいから』+『森へ出かけて』
  +『泉のところで』+『小人さんといっしょに』+『きれいなお花を』
  +『いっぱい摘みましょう』

と、いうようなお話でした。

 ◇ ◇ ◇

思えば、この頃からでしょうか、
<運動会で一等賞や二等賞をやめて、みんな入賞>
などとなったのは。

誤った平等主義がはびこり、人に譲る心が失われていきました。
早い者勝ち、自己主張、物欲・拝金主義、大量生産・消費・浪費の社会です。
あげくの果てに、日本中がバブルに狂乱したのです。

 ◇ ◇ ◇

「七人の白雪姫と七人の小人」は、やはり、まちがいなのです。