世相:冥王星、惑星から降格
チェコで開催中の天文学の国際会議で、「太陽系の惑星」が変わった。
「冥王星」が、九番目の惑星からはずされ、「矮(わい)惑星」に降格。
多数決での決定だった。
水・金・地・火・木・土・天・海・冥
なつかしい暗誦句で、小学校の理科で覚えたか。
「冥」が消えると、どうもリズムが悪くなる。
冥王星の英名は「Pluto」で、ローマ神話の冥府の王の名。
発見は1930年、公転周期は248年。
直径は2,300km。(月:3,500km、地球:13,000km)
他の惑星よりずっと小さく、月よりも小さいという弱味があった。
似たような小天体が次々と発見されるので、惑星数を限定する必要もあった。
惑星に名を連ねてから76年目。
宇宙の奥深さを感じさせ、憂いを含んだ響きの「冥王星」。
それでも冥王星は太陽を回っている。
水・金・地・火・木・土・天・海・冥。
◆一首献上:
冥王星 多数決の 合唱で 第九の枠を はずされる
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