長崎、東京、そして新発田
このところ長崎の話題ばかりを扱ってきました。
新発田以外の場所を訪れて、感動が大きかったこともあります。
長崎は、とても魅力あふれる街だと思います。
特に印象的だったのは、底抜けに開放的な雰囲気です。
もともとの歴史が、外部をとことん受入れることにあったからでしょう。
国際的な観光都市でもあるからでしょう。
どこを歩いていても、よそ者という意識を感じることはありません。
よそ者が裏通りや路地まで歩き回るのに、街の人達に違和感がないからかも知れません。
山と海に挟まれて、街全体がぐっと凝縮された親近感があると思います。
東京はよそ者意識を感じることは全くないのですが、巨大なよそ者の集積地です。
何十万もの人々が、いつもそれぞれの目的地へ入り乱れて行きかいます。
気楽であり、効率的で便利であり、同時に恐ろしく孤独な空間です。
新発田は、城下町であり、よそ者ははっきりとよそ者になります。
自分のように、幼少時を過ごし、親戚があるといっても、50年ぶりではよそ者です。
でも、だからといって決して冷たくはありません。
こちらから近付いていくと、優しく素朴に親切に応対してくれるのです。
長崎のようなよそ者に対する開放感はありません。
東京の「いらっしゃいませー」という商業主義とも違います。
そこが新発田の持ち味と思うのです。
周囲一面に拡がる田園も新発田の魅力です。
そこで実直に米作りに励む農家の人々とのお付合いは、私にとって至上の喜びです。
東京に住んで、米作りを追って新発田に通う。
時々長崎などを訪れ、新鮮な雰囲気を味わう。
こんな理想を実現してブログで表現できれば、もう極楽、極楽なのですが。
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