« ぶらぶら長崎:ヘイフリ坂から風頭山へ(下) | メイン | くるくる新発田:第34回紀行 »

童謡・唱歌:『背くらべ』

 『背くらべ』  海野厚作詞 中山晋平作曲 1919年(大正8)

柱のきずは おととしの
五月五日の 背くらべ
ちまきたべたべ 兄さんが
はかってくれた 背のたけ
きのうくらべりゃ 何のこと
やっと羽織の ひものたけ

柱にもたれりゃ すぐ見える
遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
てんでに 背伸びしていても
雪の帽子を ぬいでさえ
一はやっぱり 富士の山

 ◇ ◇ ◇

新発田では、端午の節句は月遅れの6月。
田植えが終わって、農家がホッとする時期になっている。
今でも笹だんごや粽(ちまき)を作る家があるのはうれしい。

ちまきは、笹で三角に包んだもち米を蒸かしたもので、きな粉をつけて食べる。
子どもの頃はどうも苦手だった。
笹だんごの方が大好きで、「笹だんご食べ食べ」背を測ったっけ。

『背くらべ』では、富士山が見える静岡あたりの風景を表わしている。
「食べ食べ」のちまきは、どんなちまきだったのかな。
やはり三角に笹で巻いていたのかな。■