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函館:第3日目(7/3)

予報では天気が崩れるようであったが、曇りで雨の心配はない。
10:00 ホテルをチェックアウト。
函館発16:51発の特急なので、ゆっくりと本町界隈を回る予定。

◆どんぶり横丁
10:30-10:45 茶夢で三色丼(エビ、イカ、イクラ)の朝食。
別のお客がイカ・ソーメンを実にうまそうに食べていた。
よ~し今度はあれにしよう、と決めた。

◆朝市
10:50 昨日、下見をした竹内商店で、ママさんと話をしながら、あれこれ物色。
ここは、昆布製品が豊富で、早煮昆布、出し昆布、とろろ昆布、昆布飴などを選ぶ。
イカの塩辛、ホタテの貝柱などどれも2袋ずつ買って、計4,700円也。

東京で売っているのよりボリュームがすごい。もちろん値引きもしてもらった。
値引きといってもちゃんと商売になっているわけで、そこは如才ない。
それと、食べ方などを教わったりする会話が楽しく、よい買い物であった。

昆布などをキャリーバッグに押し込んで、駅のコインロッカー(700円)へ。
身軽になって、朝市へ戻り、ちょっと歩き回る。ウニ入りさしみイカを買う。
朝市はまだよく分からない。ただ、半日いても飽きないと思う。

◆元町公園へ
11:30 タクシーで本町公園へ。770円。
公園のてっぺんにある旧函館区公会堂に向かい、階段を登る。
この一帯には、旧イギリス領事館、旧函館支庁舎などがある。

旧函館区公会堂は、函館大火のあと、篤志家の寄付で1910年(明43)に創建された。
ここの2階のホール(130畳)は、すばらしい。
重厚な木目調で、奥に小ぶりのステージがある。

そのとき、とても美しい歌声が流れてきた。
初め、館内スピーカーからと思ったら違った。
さきほどベランダで声を交わした女性が「浜辺の歌」を歌っていたのだった。

あまりにきれいなソプラノで、あわててICレコーダーを取り出したが間に合わず。
「最近、声を出してないからダメだわ」とおっしゃって、一番だけ。
ホールの音響効果も最高で、あの歌声は耳に残って消えない。

あの方がふと歌ったように、このホールは、音楽的刺激に満ちているらしい。
帰りに、係りの人から「毎週、コンサートが開かれますよ」と伺った。
むべなるかな。ぜひ、一度聴かせていただきたいものである。

◆食べる
ロープウェイ山麓駅へ向かう通りは、いくつか食べ処がある。
12:30-12:50 月見ソバ。日本橋で。
12:50頃 ソフトクリーム。大沼公園近辺の牧場の牛乳が材料で、いい味だった。
紅茶を飲みたくて、旧イギリス領事館に戻るが、ティールームは結婚式の貸切り。館内見学。

◆茶房「菊泉」
13:40 さっきの通りへ戻って、茶房「菊泉」へ。こちらは純和風の旧家造り。
座敷には囲炉裏が切ってあって、座布団、脇息、ちゃぶ台でコーヒーをいただく。
脇息にもたれて、囲炉裏に子供の頃の思い出を重ねていると、もう今日は動く気がしなくなった。

抹茶をいただく。
途中から相席の一人旅の女性(やはりJRジパング組)と、囲炉裏をはさんで会話が弾む。
15:30 袖摺りあうも多少の縁ということで、お先においとま。末広町電停へ坂を下る。

◆大門横丁
16:10-16:30 龍鳳で黄金塩ラーメン。630円。
この横丁では、他にも日中から営業しているお店があるようだ。
どんぶり横丁と大門横丁で、早朝から深夜まで、函館は食べるに便利なのがうれしい。

◆帰京
16:51 函館にサヨウナラ。また来ます。
23:08 最終の「はやて」東京着。
帰宅。旅の終り。■