地図を読む:河川改修と集落移転(新発田市西名柄)
◆旧地図で懐かしむ
先日購入した5万分の1の地図(新発田)を読んだ。
1953(S28)年の発行なので、我が小学生の時の思い出をたどることができた。
くねった加治川と桜堤、桑の実をつまんだ桑畑、動いていた石油井戸などなど。
そして現在の地図、2003(H15)年発行、とも比べてみた。
ちょうど50年のギャップであり、いろいろな変化が読み取れる。
その中で、第一に確認したかったのは、加治川の大水害の前後の様子であった。
◆水害と集落移転
1966(S41)年と翌年に、記録的な豪雨により、加治川が連続して氾濫した。
そして河川改修が行われることになった。長堤十里の桜並木は全て伐採された。
破堤した湾曲部にあった西名柄集落も移転せざるを得なかった。
◆西名柄の景観
今の西名柄は、いわば分譲地的に配置された集落である。
等区画の敷地が一直線の道路を挟んで並ぶ。40数戸。元の集落の並び順とのこと。
周囲は一面の田んぼ。各戸の裏には畑があり、それぞれに野菜や花が植えられている。
加治川の桜堤(河川改修後に植樹)が、格別の彩りを添えている。
二王子山、五頭山、櫛形山脈(日本一小さい山脈)、ちょいと見える飯豊連峰。。
このすばらしい景観の真っ只中で、米作りを見せていただくのは最高の幸せである。
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