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童謡・唱歌:『りんごのひとりごと』

 『りんごのひとりごと』 武内俊子作詞、河村光陽作曲、1940年(昭和15)

わたしはまっかな りんごです
お国は寒い 北の国
りんご畑の 晴れた日に
箱につめられ 汽車ポッポ
町の市場へ つきました
りんごりんご りんご
りんごかわいい ひとりごと

くだもの店(みせ)の おじさんに
お顔をきれいに みがかれて
みんなでならんだ お店さき
青いお空を 見るたびに
りんご畑を おもいだす
りんごりんご りんご
りんごかわいい ひとりごと

今ごろどうして いるかしら
りんご畑の お爺さん
箱にりんごを つめながら
歌をうたって いるかしら
たばこふかして いるかしら
りんごりんご りんご
りんごかわいい ひとりごと

 ◇ ◇ ◇

心優しい歌詞と曲です。
りんごの想いが伝わります。
真っ赤なりんごは、今は見かけることの少ない「紅玉」でしょうか。

武内俊子作詞、河村光陽作曲では、他にもすばらしい童謡があります。
・赤い帽子白い帽子(1937_昭12)
・かもめの水兵さん(1937_昭12)
・船頭さん(1941_昭16)
などです。

河村光陽は、
・うれしいひなまつり(1935_昭10、サトウハチロー作詞)
・なかよし小道(1939_昭14、三苫やすし作詞)
も作曲しています。