世相:政治家の『偽』~ 年金問題
◆選挙公約と現実
「年金記録問題は全て解決する」と参院選で公約した安倍前首相。
それを引き継いで、大見得を切った舛添大臣。
来年3月までには、約2千万件の記録が受給者を特定できないことが分った。
◆無責任無自覚な発言
「公約というほどのものかどうか」と福田首相。
「選挙だから縮めて言ってしまった」と町村官房長官。
「予想よりデータがひどかった」と舛添大臣。
◆コンピュータの常識なのに
コンピュータ・データの実態を確認しないままの発言だ。
こういう問題データは、「ま、何とかなる」と「手をかければなんとかなる」と、
「どうしようもないゴミ」が、3分の1位ずつあるのが常識。
それを全部解明してみせるといってしまった。
現実を確認しようとしない軽薄でダメ政治家の発言だ。
たぶん、現場の担当者は分っていたであろうに。
◆官僚的逃げ口上
「予想よりひどかった」とは、なにごとか。
「予想」はよかったがそれに外れた「現実」が悪い、予想した私に責任はない、という論理。
『予想自体がひどかった』のだ。
舛添大臣も東大出身で、高級官僚とはお仲間。
苦しくなると、つい官僚的思考の本音が飛び出す。
官僚の傲慢さや自己保身を押さえるのが政治家であり、官僚の手先ならもういらない。
【ここで一首】
<甘々の 予想をさておき 悪いのは 記録のせいと 逃げてますぞえ>
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