◆素朴な疑問
「2月はなぜ他の月より短いのか???」
と、子供の頃からず~っと思っていた。
今年は閏年で、まもなく2月29日が来るし、もう待てない。
◆Wikipediaで調査
先日、インターネット百科事典「Wikipedia」で、「ローマ暦」を調べてみた。
検索結果をよくよく読んでみると、ついに『答え』が見つかった。
ちょと読んだだけでは分かりにくいので、Excelで表の形にしてみることにした。
◆ローマの暦の変遷
つぎの表は、「ローマ暦」から現在の「グレゴリオ暦」までの変遷を表わしている。
ローマの暦の変遷
てんこ盛りの表なので、見やすくないのは、乞ご容赦。
その代わり、暦にまつわる多くのことが読取れる「優れもの」と自負。
◆2月が28日と短い理由
①ローマ暦は、1年10ヶ月(3月~12月)の304日で始まった。(ロムレス暦)
年に60日ほどの月日のない日がある。
冬は農業が休みだから暦は要らない、というおおらかな時代であったらしい。
②BC713年、12月の後に1月と2月が追加され、1年が355日となった。(ヌマ暦)
最後にある2月は、他より1日短い28日間とされた。(理由は未調査)
不足の日数を調整するため、2年に1回、最後の2月の後に閏月を設けた。
③BC163年、1年の始まりが1月に変更された。(これもヌマ暦)
閏月の調整はそのままだったので、2番目の月になった2月が調整の対象となった。
その他は変更なし。
④BC45年、カエサルはローマ暦を廃し、新しい暦を制定した。(ユリウス暦)
ユリウス暦は、2月を29日、他を交互に31日、30日として1年を365日にしたこと、
閏年を4年に1回とし、2月の最後に閏日を追加するようにしたことにある。
⑤BC8年、初代皇帝となったアウグストゥスは、ユリウス暦を強権で変更した。
8月を自分の名(Augustus)とし、日数も大の月の31日とした。
以後の月を、30、31、30、31日にして、2月を28日に1日減らして調整した。
⑤1582年、「グレゴリオ暦」が制定された。
ユリウス暦の閏年の調整の誤差で暦と季節のズレが大きくなっていた。
ズレの補正と閏年設定法が修正されたが、基本はユリウス暦の形式が残された。
◆やれやれ
これで、2月が平年28日で、閏年29日である理由が分かりました。
まさに紆余曲折の歴史の結果といえましょう。
次回は、大の月小の月にまつわる雑学です。
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