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雑学:暦 ~ 閏年のややこしいルール

◆グレゴリオ暦の閏年
『西暦の年数が4で割り切れる年を閏年とする。
ただし、100で割り切れて、かつ400では割り切れない年は閏年としない』
なぜ、こんなルールになったのか。

今年2008年は、4で割り切れて、100では割り切れないから「閏年」。
西暦2000年は、4でも100でも割り切れるが、400でも割り切れるので「閏年」。
西暦2100年は、4でも100でも割り切れるが、400ではダメなので「閏年」でない。

◆閏年の回数の計算
Wikipediaの「グレゴリオ暦」の項をまとめると以下のようになる。

①グレゴリオ暦では、1年は365.2425日を採用した。(0.2425=97/400)
②平年は365日なので、毎年97/400日のズレが生ずる。(400年で97日)
③そこで調整に必要な閏年は、400年で97回となる。

④4年に1回では、400年で100回の閏年があるので、3回減らす必要がある。
⑤そこで、100で割り切れる年を除くと4回減って、今度は1回足りない。
⑥400で割り切れる年を閏年にすると、400年で97回となる。

◆もうひと押し
地球の平均回帰年は約365.2422日である。
(平均回帰年とは、地球が太陽を一周する日数=自転数)
グレゴリオ暦は、なぜ地球の平均回帰年と等しくしなかったのか。

暦の1年は整数の365日にするので、端数を閏年で調整することになる。
地球の平均回帰年では、その閏年の明解なルールを作るのが不可能である。
グレゴリオ暦では、平均回帰年との差が小さく、閏年も絶妙なルールを確立できた。

なお、グレゴリオ暦と平均回帰年の差は、1年に約0.0003日である。
約三千年に1日であり、ごく小さい誤差だ。
グレゴリオ暦はきわめて優秀な暦であるといえる。

◆やれやれ
閏年のルールはややこしいけど、ルールの根拠はよく分かりました。
「90/400=0.2425」は、人類の知恵の極みのように思います。
これで、暦の雑学はひとまずお終いです。