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世相:世界の食料争奪戦

◆やっぱり
低価格で世界中から買い集めた食料で成り立ってきた日本の食生活。
食料価格の高騰と需給の逼迫は、こうしたモデルを崩壊させる。
地球人口の増大と農耕地の荒廃で、いずれこうなることは予想されていた。

米ブッシュ大統領のバイオ燃料政策で、トウモロコシが不足したのがきっかけだ。
その価格が高騰し、連鎖的に食料争奪戦が始まった。
途上国では食料危機で、暴動まで起きている。

◆学者のたわ言
昨年の秋にNHKの「米」番組で、「米は野菜の一種だ」
「世界のどっかから輸入すれば済む」とある東大教授が言った。
現在の状況でも、同じ発言をするのだろうか。

こういう教授などが、官庁の審議会などで発言力がある。
官僚や族議員と結託して、国の方向を誤らせる。
マスコミは頼りにならないから、国民がきびしく国の方向を監視しなければならない。

◆食料自給を強化すること
国の安全保障の基本は食料の確保だ。
自動車や液晶テレビを輸出して得た外貨で食料を輸入する、というワケにはいかなくなる。
無い食料は買えないし、食料無くして国民は生きていけない。

効率優先、大量生産・大量消費のために大資本を優遇し、零細農家を切り捨ててきた。
農業への補助金も、農家の基盤強化ではなく、農道・施設・ダムなどに浪費された。
あるいは、中間機関の利権に搾取された。

懸命に努力している農家を直接支援することで、自給率を上げるべきだ。
規模を拡大するか、何をどれだけ作るかは、農家自らが市場競争の中で決めればよい。
現実を知らない学者や官僚が口を挟む余地はまったくない。

【ここで一首】
   <足りないよ 小麦も米も もろこしも 国民の食 自給が基本>