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彦根~お土産は?

◆お土産探しで困った
先に、彦根ではお土産が見つからなくて困った、と報告した。
困ったというより、戸惑った。
なんかがあるでしょうに。

◆市のホームページで納得
このところ、ネットで彦根についていろいろと調べている。
もちろん、市のホームページも拝見した。
そして、彦根土産の件もまずまず納得できた。(変な納得だけど)

◆彦根の特産品
ホームページには、彦根の特産品が掲載されている。
 ・【特産】仏壇、バルブ、ファンデーション、彦根梨、鮒ずし、あゆ、紅かぶら
なんとも、不可思議なリストである。

仏壇は伝統工芸品でもあり、芹川の対岸に、<七曲り>という仏壇街が残っている。
さっと、自転車で通ってみた。
でも、仏壇はお土産には大きくて重過ぎる。

バルブ、ファンデーションってなんだ? 特産品?
これは、お城の西側の琵琶湖沿岸に、大企業の工場があるのを知れば理解できる。
つまり、地域の伝統とは無縁の大工場で大量生産されている<工業製品>なのだ。

バルブを彦根のお土産に買っていったら、どういうことになるか。
ファンデーションは、カネボウの工場があるからか。
もし、TV工場があればTVが【特産】になる?

彦根梨、鮒ずし、あゆ、紅かぶらは、いわば土地の名産で、常識的に納得がいく。
ということで、食べ物以外に適当な土産物はなさそうだ。
35万石の城下町としては、かなりの不思議である。

◆和菓子「埋れ木」は光るけど
ひとつの救いは、<いと重>の「埋れ木」であった。
これはおいしい。
おのずから彦根名物に値する。

ただ、彦根が和菓子の街かといえば、そうでもなさそうだ。
何軒もの老舗和菓子店が競い合っているわけではない。
だから、和菓子は彦根の名産・特産とは云わないのかもしれない。

◆結論らしきもの
お城&玄宮園というすばらしい歴史遺産。
夢京橋キャッスルロードという江戸街並みの復元。
街に点在する木造の町家。

彦根は、きわめて優れたハードウェアの城下町だ。
日常性のあるソフトウェアが備われば、一層魅力的な城下町になるであろう。
お土産選びに迷うような名産品を、ぜひ揃えて欲しいと思う。