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彦根紀行2010雑感録

彦根の『くるくる雑感』です。

◆彦根城
ショートコースで、ざっと見るだけにした。
じっくりと回ると、観光的であっても半日はかかりそうだ。
それだけの規模と複雑さを備えたすばらしいお城である。

現物を見たので、城全体の構造をもっと調べてみよう。
博物館をパスしたが、次回のお楽しみだ。
玄宮園の紅葉の撮影にも、またチャレンジしたい。

◆夢京橋キャッスルロード
(そもそも)
1998年に県道の拡幅事業に併せて整備された、江戸時代風商店街。
彦根城の中堀(現存)の京橋門から、外堀(埋立て)までの350mの直線街路。
築城時以来の約6m幅の道路を18mに拡幅し、白壁と黒格子の商家を両側に建設した。

(なかなか)
 ・江戸風に統一された街並みは美しい。
 ・歩道が広く、駐車帯と植栽があって車道と距離をおいてい。
 ・電柱は地中化され、随所にベンチスツールがあり、禁煙ロードである。
 ・観光客も多く散策していて、集客には成功しているようだ。

(どうもね)
 ・江戸期の町人町は、当街路と直行する方向で、ここはいわゆる復元ではない。
 ・車道を挟むので、両側を自由に行ったり来たりできない擬似江戸時代風街路である。
 ・名称に違和感がある。復元でない擬似街路であることの自己認識ゆえかも。

 ・街路の商店ガイドマップがなく、きわめて不便。
 ・物販店に彦根産が不足。<彦にゃんグッズ>だけではさびしいニャン。

◆町家
市内各所に、木造の町家が点在している。
ずいぶん減ってきて、今も減り続けているという。
どの町家もほとんど同じ外観で、細やかな黒格子が特徴だ。これが彦根風か。

灯が点いていたり、話し声がもれてきたりする。
こうした家に住む人はどんな思いで建物を守っているのであろうか。
勝手な願いではあるが、ぜひ保存・維持をして欲しいものである。

◆レンタサイクルとサイクリング
彦根のレンタサイクルはユニークだ。
何時に借りても、翌朝の10時までで、500円。
夜も11時まで営業している。つまり夜もレンタサイクリングできる。

彦根の街は、城の内堀の中以外は、まっ平ら。
主要道の歩道は広く、段差も丁寧に調整されていて、きわめて走り易い。
街路は、主要道を押さえるとかなり分り易い。

◆商店街と料飲街
一般の商店街はどこも、やはり元気がない。車は多いが人が少ない。
そこで夕食は料飲街(彦根では、通称袋町)とする。土曜日はそれでよかった。
日曜日の袋町は、ほとんど真っ暗。とぼとぼと歩いて駅前で<かきフライ定食>を食べた。

◆街のガイドマップ
一番詳しいマップです、と渡される市内ガイドマップ。
拡大されたお城部分は、詳細で美麗でよく分る。
なのに、市街地全体マップは、裏面の広告掲載店舗やホテルの所在地が主で、観光情報は不十分。

◆旧町名
江戸時代の町名は、彦根でも失われた。
石柱が要所に建てられていて、本町、桶屋町、下魚屋町、職人町、上魚屋町、紺屋町などを回った。
現在は、本町一丁目、二丁目などにまとめられている。