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第63回新発田紀行(2011/04)

◆新発田へ(2011/04/23-24)
今回は、従兄弟のお見舞いで出かけた。
80歳半ばでもあり、楽観はできない。
土日の一泊二日で、天気予報は雨、雨。

◆4月23日(土) 東京は雨、新発田も雨模様
09:12 の上越新幹線で出発。11:21 新発田着。
ホテルに荷物を預け、徒歩で出発。
「Bell」でランチ(オムライス)、「2楽章」で珈琲。

13:30-14:00 親戚と病院で待合せ、従兄弟をお見舞い。
ことばを交わすことができ、一安心。お大事に。
この従兄弟とは、新発田へ来るといつも会って話をしていた。

14:10-15:15 「みやした」で散髪。小雨。
15:20-15:40 市立図書館でちょっと調べ物。
15:45-17:35 「2楽章」で紅茶、雑談。

18:00 ホテルにチェックイン。
19:00 親戚の車で新道飲食街へ。ハシゴで飲み食い。雨。
01:50 ホテル帰着。

◆4月24日(日)午前中は晴れ、午後は不安定で雨も
朝、ホテルの窓を開けると、快晴。
桜はどうか?、〆切の桜はどうぁ?、さっと頭をよぎる。
これにはワケがある。

 ◇ ◇ ◇

新発田郊外の〆切は、延々と続く土手沿いの桜並木の下の集落であった。
当時の加治川の桜並木は、樹齢35年の壮年期の約2,500本、実にみごとなものだった。
そこに叔母(父の姉)と従兄弟一家が住んでいて、東京から疎開してお世話になった。

しかし、昭和40年代の二年続きの大洪水で、河川改修が実施され、桜並木は消滅した。
ただ、〆切では一本だけが旧土手に残されていた。
その桜が、ひょっとすると花を残しているかもしれない、ということなのであった。

 ◇ ◇ ◇

病床の従兄弟に、今年の桜の写真を見せてあげたい。
親戚に電話で尋ねると、咲いているかもしれない、という。
そこで、早速、タクシーで〆切へ向った。(09:15)

樹齢が約95年の桜は、<満開>であった!
雨の予報と、咲き終わりと思って諦めていた、<あの桜>が眼の前にある。
まさに<奇跡>であった。

樹齢95年の桜満 開桜と要害山

60年前に見て以来の満開の故郷の桜。
青い空、白い雲、緑の要害山、残雪の二王子山、雄々しく咲く桜花。
従兄弟へのプレゼントと、自らの思い出のために、カメラのシャッターを切った。

<紀貫之の一首>
   人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける

 ◇ ◇ ◇

近くの親戚宅へ立ち寄る。
ダベって、お昼をご馳走になる。
車で新発田まで送ってもらう。

 ◇ ◇ ◇

天気が崩れそうで、今回はこのまま帰京することにした。
14:55-15:32 白新線で新潟へ。
15:47-18:00 新幹線で東京へ。雨であった。