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2013年12月28日

京都:「行かはりますか?」

◆向こうから声をかけてくれる優しさ
「出町柳の駅に行かはりますか?」と声をかけられた。
京都駅からバスで来て「出町柳」で降りてウロウロしていた。
叡山電鉄の「出町柳」駅が見当たらない。

「そこの交差点を右へ真っ直ぐ行くと駅ですよ」と教えてくれた。
通りがかりの中年女性が、向こうから声をかけてくれたのだ。
驚いた、京都の女性は、何と優しく親切なんだろう。

まるで、女神が現れて導いてくれたようなもの。
初め良ければ全て良し。
以後、この日(12/4)は、次々と優しく親切な女神達に出会うことになった。


◆京ことばの厳しさ
前回の記事で紹介したように、上高野界隈の散策は最高であった。
最後に寄った喫茶店「楽」のママさんに、そんなことを話した。
「出町柳の駅に行きはりますか?、と声をかけられたんですよ」と。

即、「行かはりますか?」とママさんの凛とした訂正が入った。
『行きはる』ではなく『行かはる』が「京ことば」。
いやー、京都の女性はとても優しく親切だが、隙がなくとても厳しい。

2013年12月13日

京都:晩秋散策紀行2013(上高野編)

◆晩秋の散策
紅葉はもうピークを過ぎていた。
その晩秋の京都の静かな「上高野」地区(左京区)を散策した。
雑誌「サライ(2008年9月18日号)」で紹介されているコース。

地元の方が推奨する淡々とした散策路である。
観光客がほとんど訪れない。
紅葉の季節だけでなく、折々に訪れてみたくなる趣がある。


◆心に残る和風の住宅が点在
叡山電鉄の「三宅八幡」駅から出発。ここは無人駅。
上高野の住宅街から修学院の方向へ歩く。
上高野は風格のある和風の住宅が点在し、独特の風情がある。

上高野(住宅#1)上高野(住宅#2)く)

土塀や石垣、個性的な門構え、庭の樹木、ゆとりを感じる建屋、‥‥。
しばらく以前は、こういう住宅がより多く連なっていたのであろう。
さりげない住宅風景でありながら、胸に深く刻まれる。

上高野(住宅#3)上高野(住宅#4)く)

これは、<和の文化>なのだ。

周囲の無粋で狭小で無機質な現代住宅とは対照的である。
道を訊ねた地元の方が嘆いていた。
「一軒の大きな家が潰されては、四、五軒の建売住宅になる」

けっこうな枚数の写真を撮影したが、不思議なことに気がついた。
すべての写真の撮影場所、カメラの位置づけ、構図の狙いを覚えているのである。
これは初めての経験だ。

たぶん、個々の住宅の個性に強く心を捉えられたからだ。
その心でシャッターを切る。
そして、カメラだけでなく、心にも映像がクッキリと記録されたのに違いない。


◆道を訊ねれば、情報の倍返し
京都の人は、コトバ優しく、物腰柔らかである。
しかし、そのウラで、よそ者を冷ややかに突き放して見ている、と信じていた。
それが今度の散策で、コペルニクス的にひっくり返った。

 ◇ ◇ ◇

上高野の住宅街をだいぶ進んで、車を洗っている奥さんに「赤山禅院」への道を訊ねた。
親切に教えてくれた上に、「左へ行くと‥‥」と追加をされた。。
大きな家が減っているとか、サルが出るとか、高台から夜景がきれいだとか、‥‥。

 ◇ ◇ ◇

「赤山禅院」から「修学院」へ向かうところに、食堂があったので、天丼を食べた。
帰りがけに「鷺森神社」への道を訊ね、分かり易く教えていただいた。
「今日、神社で一年に一回の『御火焚き祭』がありますよ」と貴重な情報のプッシュ。

鷺森神(紅葉と鳥居)鷺森神(御火焚き祭)

 ◇ ◇ ◇

「鷺森神社」の『御火焚き祭』まで時間があったので、近くの喫茶店「楽」に寄った。
ママさんは「曼殊院へ行く途中の田園風景がとても好き」と言われる。
居合わせたお客さんは「この先の金福時からは京の町が見渡せる」と勧めてくれる。

 ◇ ◇ ◇

つまり、訊ねられたことに答えるだけでなく、さらに情報を与えてくれる。
つまり、有名観光スポットではなく、身の回りの<良きもの>に誇りを持っている。
つまり、京都の人は、優しく、つつましく、とても親切なのだ。


◆すっぴんの京都
今回の散策では、京都の素顔の一端を垣間見たような気がしてならない。
これまでの「京都観」が一変した。
これまでは、最中(もなか)の皮だけしか食べていなかったということである。

もう一度、このコースを初めから、もっとゆっくり、もう少し先まで歩いてみたい。
また、地元の京都人と話をしてみたい。
それもゆっくりと、いろいろと。

2013年12月01日

京都:紅葉の京都へ行くことに‥‥

◆昔の仲間と大阪に集合
新発田から帰って、さてというところに、メールが来た。
「大阪に集まるから参加しないか?」
12月4日の夜という。

自分を含めて4人。
札幌、倉吉(鳥取県)、勝山(福井県)、そして東京の自分。
若い頃、同じ会社の飯を食った気さくな仲間達。

それぞれが各地でバラバラな人生を送っているが、互いに心の絆はとても強い。
札幌の一人が大阪に出張するのがきっかけ。
フグ刺しで久しぶりの懇親会に喜んで参加することにした。

◆京都の紅葉を撮影に
ところでこの時期、京都は紅葉の真っ盛りで、渡りに船。
朝、三脚を担いで東京を出て京都で途中下車、紅葉を撮影することにした。
嵯峨野や東山は大混雑するので、穴場を回る。(後で報告します)

5日の帰りにも京都に寄ろうと思っている。
コースはこれから調べて決める。
「Nexus7」がマップで大いに役に立っている。iPhoneは画面が小さい。

◆iPhoneも忙しい
iPhoneにはアプリを徐々に取り込んでいる。
iPhoneを使いこなすには、アプリを使いこなすことだ。
今回の紀行では、カメラ&ビデオの機能を使ってみようと思う。