第82回新発田紀行~桜編
青空の下で満開の桜を鑑賞できるのは、十年に一、二回かと思う。
今年の春は、岡崎・乙川、新発田・加治川で、その幸運に恵まれた。
加治川堤では、満開の桜並木に人影もなく、絶好の撮影日和であった。
◆桜と青空と白雪と
4月10日(日)、「満開だ」と親戚に電話で確認し、三脚を肩に新発田へ。
駅からレンタサイクルで、加治川(西名柄)へ。約20分。
堤防の桜は満開であるが、花曇りで遠景は薄い。
カメラを構えたが、頭の中が紅葉撮影モードになっていて混乱。
しっくりとこないまま撮影を続けたが、やはり、写真に切れ味がなかった。
ホテルで反省とカメラ設定の復讐。
4月11日(月)、くもり、小雨、ハダ寒い。明け方に雪が降ったという。
桜が散らないことを祈るのみ。
レンタサイクルで市内巡り。
4月12日(火)、快晴。暖かい。
午後、加治川(西名柄)へ。
桜は満開のまま、青い空、新雪の二王子山がくっきりで、理想的な撮影条件。
花のピンクが薄れたのは惜しいが、人影もほとんどなく一人劇場。
約40枚を撮影したが、整理・編集(回転、トリミング)したのは約一ヶ月後。
厳選6枚を紹介させていただく。
【満開】
加治川の桜は、大水害後に植えられ、樹齢50年位で、ソメイヨシノの最盛期。
みごとな樹勢で、ゆえに雨雪にも散らなかったのだろう。
うれしいことだ。
【枝桜】
桜の枝は、カメラからアップして見ると、いつも揺れている。
ピントを合わせるのが難しく、エイヤッとシャッターを押す。
そんな一枚。
I
【対岸を望む】
加治川を挟んで、はるかな対岸にも桜並木がある。
その背後には櫛形山脈の小ぶりな黒い山塊、左に白雪の二王子山。
そして、頭上の桜と青空という構図。
【西名柄の春】
満開の桜並木と白雪の山並みと青い空。
トラクターが田起しをすませたばかりの田んぼ。
これは西名柄の春の田園風景。
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