「コウノトリの郷」公園の紹介
11月13日(日)に豊岡市(兵庫県)にある「コウノトリの郷」公園を訪れた。
◆兵庫県立「コウノトリの郷」公園
この公園は、1999年に国内では絶滅したコウノトリの復元のために開設された。
コウノトリの飼育・繁殖・野生復帰などを行っている。
公園周辺では、農家が無・減農薬農法で、コウノトリを育む環境作りに協力している。
◆豊岡市立「コウノトリ文化館」(一般公開)
県立公園内にある市立の施設で、コウノトリの観察ができ、解説担当者が常駐。
各種展示コーナー、休憩コーナー、セミナールームなどもある。
公開ゲージの餌タイム(15時頃)には、放鳥したコウノトリも飛来、観察できるという。
公開用のコウノトリは、飛べないように羽先が切られている。(残酷に感じた)
今回は餌タイムの前に帰ったので、飛んでいるコウノトリは観察・撮影できなかった。
ぜひ、早期に再訪したいと思う。
◆コウノトリ保護増殖センター(非公開)
コウノトリの飼育施設。
前身は、1965年(昭和40年)に開設された「コウノトリ飼育場」。
1992年に現名称に改称、1999年に当公園の附属飼育施設となった。
◇ ◇ ◇
1986年には、人工繁殖に成功。
2005年には、世界初の野外放鳥を実施した。
2007年には、放鳥したコウノトリのひなが初めて巣立ちに成功した。
2016年11月現在、園内で飼育中のコウノトリは95羽、公園周辺には約50羽が生息。
◆兵庫県立大学豊岡ジオ・コウノトリキャンパス(併設)
2014年に兵庫県立大学の大学院の一部研究機能を設置。
但馬地域を主にして「コウノトリ・ジオパーク」を生かした教育・研究を進めている。
(研究成果の公開に期待したい)
◆コウノトリのビデオ撮影(解説音声入り)
公開用のコウノトリを、Sony CX9-900で撮影した。(三脚不使用)
ちょうど、係の方がマイクで解説を始めたので、そのまま音声が入った。
コウノトリについて、とても分かりやすい内容である。
◆豆知識
ヨーロッパでは、コウノトリが街に住みついているところがある。
屋根や煙突や塔などに巣を作り、子育てをする。
コウノトリは、赤ちゃんの入ったカゴを下げて飛んでくる幸せの鳥とされている。
実は、これは「シュバシコウ」(朱嘴鵲)とうコウノトリの親戚なのだ。
名前は、朱色のクチバシのコウノトリ、という意味。
日本でもコウノトリがかつてのように人里近くに生息するようになって欲しいと思う。
■