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2012年09月26日

弘前・三内丸山・鶴岡紀行(2012/09/01-04)~旅程

強い残暑の9月早々、JR東の大人の休日倶楽部パスで、東北へ出かけた。
まず、弘前まで行き、青森へ戻って三内丸山へ、また弘前を回ってから鶴岡へ。
初日に青森から弘前へ向かう車窓から見た岩木山は印象に残る美しさであった。

◆成果:
-- ・弘前城を鑑賞できた
-- ・弘前は<観光てんこ盛り>の街であった
-- ・弘前では、おいしい珈琲と中華そばに出会った
-- ・三内丸山は<持続可能な>縄文社会の遺跡であった
-- ・鶴岡でくつろぎの飲食処を見つけた


◆9月1日(土) 晴れ 弘前へ
08:38-11:56 東北新幹線「はやて」で東京から新青森へ。
新青森駅で時間待ち。観光案内所でパンフレット収集。
12:54-13:31 奥羽本線で弘前へ。車窓の岩木山は素晴らしかった。

駅前のホテルで予約を確認、荷物を預け、観光案内所で情報収集。
市内循環の100円バスで市役所前下車、観光館でレンタサイクル。300円。
14:30-15:30 弘前城内の東側部分をサイクリング。

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追手門→三の丸→杉の大橋→南内門→二の丸→下乗橋→賀田橋→四の丸→亀甲門→亀甲橋→亀甲門→四の丸→賀田橋→東内門→三の丸→東門→植物園入口→東内門→二の丸
→南内門→杉の大橋→三の丸→追手門→城外へ。

追手門→市役所→鍛冶町→桶屋町→土手町通り。
このあと駅を目指すが、道に迷い右往左往して、汗だく。
駅の観光案内所で自転車返却。ホテルにチェックイン。16:45。

17:30 ホテル発、100円バスで下土手町下車。
料飲街の鍛冶町、桶屋町を歩き回る。
18:30-19:00 蕎麦店「やぶ」でカレー南ばんをふうふう食べる。

また鍛冶町、桶屋町を歩き回り、スナックを探す。
しかし、集合ビルの店がほとんどで、それぞれの個性が分かりにくい。
土曜日の夜なのに、選びかねてパスすることになった。

19:30-21:00 居酒屋「ぶん」。亭主ご夫妻と弘前あれこれ。
21:00-21:30 寿司処「常寿司」。地酒とちらし寿司。
21:30-22:10 喫茶店「ルピアン」。すばらしい水出し珈琲を味わう。★★★

「ルピアン」のご主人の薦めで、駅前のホテルまで歩く。
広い通りの歩道をテクテクと30分。
22:45 コンビニによって、ホテル帰着。


◆9月2日(日) 晴れ 三内丸山へ行き、弘前へ戻る
09:41-10:29 奥羽本線でJR青森駅へ。
11:00-11:30 駅ターミナルから市バスで三内丸山へ。
ごく平凡な現代的建物のエントランス・ホールがある。

12:00-12:50 ガイドボランティアによる縄文遺跡案内ツアー。無料。
ガイドの方のすばらしい説明で、縄文への想いが募った。
縄文人の生活はいかなるものであったのか、より深く知りたくなる。

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12:50-13:15 復元建造物を撮影。
竪穴式住居は中に入ることができ、囲炉裏の火を囲む家族の姿が偲ばれた。
6本の巨大な杉の柱を組んだタワーは、 三内丸山の縄文社会のシンボルだ。

13:20-13:40 さんまるミュージアムを見学。無料。
13:48-14:10 市バスで青森駅へ。
14:48-15:22 特急で弘前へ。

 ◇ ◇ ◇

15:45 駅でソバ(立ち食いレベル)を食べ、コンビニに寄って、ホテルに戻る。
17:30 ホテル発。100円バスで下土手町下車。
食事処を探すがなかなか見つからない。

18:00-18:15 中華麺「おおむら」で手打ち中華をツルツルツルツル。ウマ~イ! ★★★
18:30-19:15 喫茶店「ルピアン」で水出し珈琲。マスタとおしゃべり。
19:30-20:15 居酒屋「ぶん」で一杯。締めは塩焼きそば。

日曜の夜の料飲街は、どこか寂しい感じだ。
結局、弘前のスナックには寄らずじまい。
20:50 歩いてホテルに戻る。


◆9月3日(月) 晴れ 弘前城の内外散策、鶴岡へ移動
09:30 ホテルをチェックアウト。観光案内所でレンタサイクル。
10:00 カトリック教会。
10:30-11:20 「津軽藩・ねぷた村」。ねぷた展示、津軽三味線ライブ、工房コーナー。

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11:30-11:40 お城の北にある「仲町伝統的建造物群保存地区」を通り抜け。
11:45 北端の「亀甲橋」から城内へ→亀甲門→四の丸→西の郭(桜のトンネル)→二の丸。
12:15-12:35 本丸入口の下乗橋→有料区域受付→天守閣(見学)→展望台(岩木山)。

12:35-12:45 本丸→下乗橋→二の丸→南内門→杉の大橋→三の丸→追手門→城外へ。
12:55-13:20 観光館内の食事処「追手門」で「じょっぱり御膳」。まあまあ。
アップルパイを買いたかったが時間が切迫、ひたすら駅へとペダルをこぐ。

13:45 弘前駅の観光案内所でレンタサイクル返却。ホテルで荷物受取り、駅へ。
14:09-16:18 特急「つがる」で秋田へ。
16:34-18:20 特記「いなほ」で鶴岡へ。

 ◇ ◇ ◇

18:30 鶴岡駅前のホテル着。
19:00 ホテル発、タクシーで銀座通りへ。
夜の鶴岡を探訪。

19:30-20:45 居酒屋「龍泉」で飲食。アジ刺し、銀ムツの焼き物、旨い。★★★
21:00-00:20 スナック「志津」でママと語らい。都会的センスの良いお店。★★★
00:45 歩いてホテルに戻る。


◆9月4日(火) 晴れのち雨  鶴岡散策、帰京

(以下の主要部分を『鶴岡散策マップ』に追加掲載します)

09:30 ホテルをチェックアウト。駅横の観光案内所でレンタサイクル。無料!
10:00 内川の橋のたもとにある「芭蕉の渡船場」跡。
10:05 銀座通りにある「三井蔵座敷」を撮影。隣接のカフェ「遊」の方と言葉を交わす。

10:25 みゆき通りへ。カトリック教会を撮影。
10:35 丙申堂。見学はパス。
10:45-11:10 お城の本丸の大鳥居→北側の橋で内堀を渡って二の丸→西へ曲がって南下。

二の丸を抜けて羽黒街道(旧外堀を埋め立て?)に出る。
11:15 「致道博物館」前で撮影。
裏通りをあっちこっちとサイクリング。慶応大の研究所がある。駐車場が目立つ。

11:30-12:30 喫茶店「茶房・海坂」でアイス珈琲&ケーキ。★★★
一見、純和風の普通の住宅で、玄関からスリッパに履き替えて居間に上がる形。
居合わせた地元のお客さんと女主人とおしゃべりを楽しむ。

鍛冶町→総穏寺→上肴町通り→七日町通り→一日市通り。
13:10 「梅津菓子店」で駄菓子購入。からから煎餅など。
銀座通りへ向かうが道に迷う。雨が降り始め、だんだん強くなる。

13:40-13:40 「茶寮・遊」でランチ。ツルムラサキのおひたしがグー。庄内米もさすが。
朝出会ったお店の方と鶴岡のあれこれを話す。
商店街を元気づけるためにがんばっているお店ということだ。

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雨小止み。昭和通り→コンビニ→駅前通り。
15:00-15:40 喫茶店「ローリエ」で時間待ち。
観光案内所でレンタサイクル返却。雨激しくなる。ホテルで荷物受け取り、駅へ。

16:12-18:05 特急「いなほ」で新潟へ。
18:38-21:00 上越新幹線「とき」で東京へ。
22時頃、帰宅。

2012年09月14日

弘前・三内丸山・鶴岡紀行~印象3

弘前から、JR奥羽本線→秋田→羽越本線で鶴岡へ。
特急乗り継いで約4時間、6月に続く再訪で駅前のホテルに一泊。
今回は、鶴岡ならではの喫茶店、食事処、スナックを見つけることができた。


◆鶴岡~ゆっくり散策したい城下町(9/3-4)
優れた観光スポットはあるのに、決め手がない。
写真を撮る立場からすると、<この一枚>が見つからない。
鶴岡はそんな印象を受ける城下町だ。

二重のお堀と土塁がある程度遺っているものの、お城の建造物は何もない。
明治維新後の歴史的経緯や諸般の事情もあるであろう。
ただ、外野からはちょっともの足りない感じがする。

◆くつろぎの<私的>空間
観光スポットは、いわば<公的>なもので、格式張っているところがある。
そこで少々こった肩をほぐしてくれるのが、くつろぎの<私的>空間だ。
鶴岡には、そんなステキなお店があった。

茶房『海坂(うなさか)』は、ココにしかないという稀少な喫茶店。
純粋な日本住宅の居間が茶房になっていて、ふつうの玄関を入ってスリッパで上がる。
よく手入れされた小庭を眺めながらの珈琲タイムは、至福のひとときだ。

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茶寮『遊(ゆう)』は「三井家蔵座敷」の米倉を改装したカフェ・レストラン。
街で、落ち着いた雰囲気でランチを普通のお値段で食べられる処は、なかなか無い。
頼りになるお食事ポイントである。夜は予約制ということだ。

夜の鶴岡の居酒屋とスナックでも、当たりが二枚。
居酒屋『龍泉(りゅうせん)』は、おいしい魚介料理を味わえるお店。
スナック『志津(しず)』は、都会的センスの雰囲気で小粋なママと語り合えるお店。

(以上の4店は「blog!食」で個別に紹介する予定)

2012年07月12日

鶴岡紀行~2012年06月19日

◆城下町・鶴岡へ
JR東のジパング会員パスで新発田へ出かけ、その足を延ばして鶴岡を訪れた。
台風4号の影響の雨の中、タクシーと徒歩で回る日帰り紀行であった。
軽い下見気分で、ざっと鶴岡の情報を得ることができた。

(鶴岡の中心市街地のマップを作成中。まもなく公開予定です)

小学生の時に遠足で羽黒山に行き、その際にバスで鶴岡を通ったと思う。
事前にいろいろ調べていったが、やはり百聞は一見に如かず、であった。
もっとも意外だったのは、お城に櫓や城門などが何も遺されていなかったことだった。

今回は、城下町・鶴岡の一部を知っただけである。
次回は一泊して、居酒屋・スナックのカウンタで地元の人達と語ってみたい。
そこからどんな鶴岡の素顔が見えるか楽しみである。


◆鶴ケ岡城の概要
鶴岡のお城は「鶴ケ岡城」という。
城を築いたのは、庄内藩初代藩主・酒井忠勝。
1622年(元和8年)に信濃松代藩から入封した。

四角い本丸を、内堀、二の丸、外堀が囲んでいる。
天守閣は二層櫓で、内堀と外堀には土塁が廻らされていた。
現存するのは、内堀の三分の二位と外堀の約半分のみである。

本丸には、明治時代に建てられた荘内神社と護国神社がある。
また、2010年に開館した藤沢周平記念館が荘内神社の前方にある。
南東角には、大正天皇の即位を祝して建てられた大宝館がある。

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本丸内には城の面影は見当たらない。
旧二の丸大手門の跡には荘内神社の大鳥居が建っている。
ここの内堀と外堀は埋め立てられ、参道が神社に直通している。


◆致道博物館
藩主の隠居所であった御隠殿と庭園を中心に、全7棟の建物からなる博物館。

-- ・御隠殿と庭園 藩主の隠居所

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-- ・旧西田川郡役所 ミニ博物館

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-- ・旧鶴岡警察署庁舎 内部は非公開
-- ・民具の蔵 古民具を展示
-- ・重要有形民俗文化財収蔵庫 多彩なコレクションを展示
-- ・田麦俣の民家 茅葺きの農家

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-- ・美術展覧会場

見ごたえのある展示をゆっくり鑑賞することができる。
特に「田麦俣の民家」は、内部を見学すると往時の農家の様子がよく分かる。
質素で勤勉、繊細でしたたかな日本人の生活ぶりをこの家屋で実感できた。

致道博物館の入館料は700円、休館は12月~2月の水曜日。


◆旧致道館
致道館は庄内藩の藩校である。
文化2年(1805)に創設され、文化13年(1816)に旧三の丸の現在地に移設。
荻生徂徠の教義(徂徠学)に基づいた教育を行った。

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当時の幕府は朱子学を推奨し、多くの藩はこれに従った。
しかし、庄内藩は敢えて徂徠学を選択した。
朱子学は朱子の解釈によって学び、徂徠学は原典を自ら学ぶ、ということらしい。

致道館の教育の特色:
-- ・天性重視
-- ・個性伸長
-- ・自学自修
-- ・会業重視 会業:ゼミナール形式の発表・討論を行う

小学生レベルには指導教官がつくが、中学生レベル以上では自学自修と会業が中心。
年に数回の試験があり、武芸や馬術の習練もあった。
試験に合格すると年齢や修学年数に関係なく順次進級できた。

   ◇ ◇ ◇

建物は、講堂と御入間(おいりのま=藩主用の部屋)、孔子を祀る聖廟が遺さtれている。
講堂内には教材の版木や古文書資料、学年別の教程表などが展示されている。
もとの敷地は、約15,000平米であったが、現在は約7,000平米という。

致道館は無料公開、毎週月曜日休館。