農薬の散布(写真編)
農薬の散布は、息の合ったご夫婦の共同作業である。
ご主人の力強さと奥さんの細やかさが、とても印象的であった。
一瞬を切り取る写真の方が、ビデオよりも、それが表現できるように思う。■
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農薬の散布は、息の合ったご夫婦の共同作業である。
ご主人の力強さと奥さんの細やかさが、とても印象的であった。
一瞬を切り取る写真の方が、ビデオよりも、それが表現できるように思う。■
8月18日午後、晴れ。
西名柄のHさんの「農薬散布」作業を見学。
例年より約1週間遅れであるが、好天(猛暑)に恵まれた。
作業は、Hさんと奥さんのペア。
使用する薬剤は、粒状の化学薬品。
コシヒカリが新品種の「コシヒカリBL」に替わってからは、年1回の散布となった。
従来は、年3回散布していた。現在は1回で済むが、薬品代はバッチリ3倍とか。
小さな粒状の薬剤なので、飛散しにくく、水中に落ちると溶けて効果を発揮する。
無人ヘリコプタ(ラジコン)で散布する農家もある。これは専門業者に委託する。
Hさんは、人力散布で、以下のように行う。
◆農薬散布の作業手順
①薬剤をタンクに入れる。
(この器械は、肥料散布用と同じもの。また、作業には防護マスクを着用)
②2袋(6kg)を入れて、エンジンをかけ、器械を背負う。
③ビニール・ホースを伸ばし、一方の端を奥さんが持って、田んぼを挟むあぜ道に分かれる。
④エンジンから圧搾空気を送り、薬剤をホースの穴から散布する。
(ホースには、一定間隔で弁と穴がセットされている)
⑤あぜ道を進んで行くとき、奥さんがホースをうねらせて、散布を調整する。
⑥田んぼを往復散布する。
◇ ◇ ◇
散布中は、なるべく離れて見学、撮影した。
風下のときは、薬剤の臭いがしたので、距離をとった。
この薬剤は、稲が実る前に毒性が消滅し、成分も残留しないとのことであった。
農薬の使用については、後日、詳しく調査・検討して報告したい。■
稲の花を、西名柄のHさんの田んぼで、8月11日と13日に撮影。
マクロレンズであれば、ぐっと拡大した写真が撮れたかも。
来年の課題である。
稲にも花が咲くことを知らない人がけっこういる。新発田でも。
自分も見たのは初めて。
帰宅してからインターネットで、「稲の花」を調べた。
◇ ◇ ◇
◆稲の花の構造
雌しべを囲んで、長い6本の雄しべがある。
花びらやガクはなく、後でもみになる「えい」が割れて開いて咲く。
午前中の2時間位が開花時間。
◆自家受粉
稲は、自分の雄しべの花粉を自分の雌しべで受粉する。(自家受粉)
虫などの世話にはならず、せいぜい風まかせ。
そのせいもあって、地味ではかない花である。■
今回の稲の肥料散布は、田植えの時に田植え機で散布したのに続き、2回目である。
約1週間後に3回目の散布が実施される
散布される肥料は、JA北越後の推奨する化学肥料である。
作業の様子は、ビデオ編で紹介した。
本編では、Hさんの作業のスナップ写真をセレクトした。
真剣勝負の「男」の姿に感動せずにはいられない。■