米作りを考える2 ~ 米作りの効率化について
◆米作り規模の拡大政策
高齢化と過疎化が進む農村。
狭い農地、割高な米作コスト。
米の消費減少と自由化の圧力
もはや猶予はない。
農地を集約し、経営規模を拡大する。
後継者不足による休耕田や耕作放棄地の発生を食い止める。
コスト削減を図り、外国産米に対抗する。
新しい農業政策が推進されている。
◆規模拡大の考え方の本質
基本は経済学である。
要は、生産規模を拡大すれば単位当たりコストは低減する、ということである。
製造業では、それが実証されているといえる。
規模拡大で米作りは立ち直ることができるのか。
◆米作り再建についての個人的考え
個人的考えでは、現在のような政策はやがて挫折すると思う。
米作りを米作りの枠だけの政策で再建することは不可能だ。
次回から、以下の項目で私見を述べていくことにしたい。
①食料安保は効率化を基準にできない
②水田耕作は国土保全の要だ
③大規模化しても世界では小規模だ
④製造業の驕りを正せ
⑤米を知らずして米を語るな
⑥既得権益の壁を取り払え
⑦食事の構成を変えよう
⑧小規模米作りの価値を理解しよう
⑨米作りへの思いを尊重しよう
⑩農家にIT化や販売努力を求めるな
⑪徴農制を検討しよう
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