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米作りを考える8 ~『農家はITを活用すべきだ』?

◆学者の空論、マスコミの虚像
NHK-TVのお米番組で、これからの農家についてゲストの学者が言った。
「農家はITを活用すべきだ」
いつも聞かされる、学者頭の空虚なことばだ。

ほとんどの農家の人は、パソコンなどに触ったこともない中高年だ。
大企業でも中高年社員にパソコン操作を教えるのに、相当に苦労したものた。
農家のIT化は、掛け声だけではほとんど進まないのは明らかだ。

サルでも言えるようなことしか言わない学者など産業廃棄物だ。
TVの番組も新聞の記事も、そんな学者・識者とやらのコメントで体裁を繕っている。
マスコミも同罪で、農業問題どころかマスコミ自体の虚像体質が問題だ。

◆IT活用は有効
とはいうものの、IT化は農家にとって有効である。
生産面で、経営管理面で、大いに有効であると期待できる。
情報収集、情報発信では、インターネットが低コストで利用できる。

◆IT人材で支援を
実際に、農家でIT=パソコンを利用するには、人的な支援が望ましい。
農家の人をIT技術で支援する「人」を派遣することだ。
講習だの学習だのではなく、使う効果を実感してもらうのが良い。

◆ITは手段
農家の事情は、それぞれが個別的である。
その事情に合わせて、IT技術を生かせる部分があれば、利用を考える。
IT化を目的にしてはならない。