米作りを考える10 ~ 米作りへの思いにエール
◆米作りが人生
「米作りをとったら何も残らない」
高齢で米を作る人の言である。
ひたむきに米を作ってきた人の心は純粋で貴い。
その心を、効率化の名の下に踏みにじってはならない。
米作りを奪ったら、もう生きがいは失せ、社会のお荷物になる。
社会全体では、大きな非効率化をもたらすことになる。
◆心を込める農作業に感動
農作業を田んぼのへりで観察していると、深い感動を覚える。
黙々と、延々と、繰り返し繰り返し作業を続ける。
手を抜かず、ていねいに、綿密に作業を続ける。
そうすることが、自然を相手の農業にはもっとも効率的なのだ。
自然には妥協が許されない。
いつも、傍観者の自分が申し訳なく、頭を下げては撮影させていただいている。
◆高齢でもできる米作り
「健康ならば、80歳位までできるかな」
農家のHさんに「何歳まで?」と伺ったときのお答え。
「今は機械があるから」とのこと。
例のハサ掛けの米仙人も80歳超。
ハサ掛けの重労働までこなしている。
ハサの高い所は軽トラックの荷台を利用する。
◆米作りは『未来産業』だ!
米作りはすごい。
健康を維持すれば、80歳でもできる。
主食を生産し、水田・環境を保全し、高齢者が元気ということになる。
つまり、高齢化、環境保護の流れの中で、米作りは貴重な『未来産業』である。
元気に働き続ければ、医療や福祉はほとんど要らない。
65歳そこそこで第一線から退職する人達に、米作りへの参加を強力に提案すべきだ。
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