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ハサ掛け米がおいしく炊けた

◆ついに、おいしく炊けた
2回目の炊飯では、水を減らし過ぎた。
標準の7掛けにしたら、硬くなってしまった。
この時期では、米が乾燥しているのであろう。

3回目は、7掛け半にした。
2カップの7分づき米に、1カップ半(炊飯器目盛り)の水ということ。
コレが正解であった。

◆ハサ掛け米のおいしさ
炊飯中に、おいしい香りが漂ってくる。
やや甘みのある香りだ。
パリッと炊き上がり、粒々がしっかりしている。

ほかのコシヒカリは表面がネバネバするが、ハサ掛け米は飯粒が直接引っ付く。
よい水加減だと、この引っ付きがすごい。
しゃもじに付いたのを取ると指に付く、それを取ると取った指に付く。なかなか取れない。

そのおいしさは、食事風景を変える。
ご飯を食べては、おかずを食べることになる。昔のスタイルといえる。
ハサ掛け米は、食べ終わるまでしっとり、粒々、粘りがあって、味を楽しめる。

◆米と食生活
現代の食事は、肉や脂肪でカロリー過剰だ。メタボ的といえる。
アメリカ的な「主食のない」食事だ。パンは主食ではない。
ライスもメニューの中の One-of-Them だ。

古来の日本では「米を主食」にしていた。
ご飯を食べるために、おかずを揃えた。
味噌汁、梅干、たくわん、目刺し、納豆、佃煮、煮物、‥‥。

貧しかったし、冷蔵庫もなかったしで、皆塩っぱくて、ひたすらご飯を食べた。
カルシュウムやカロリーが不足して、背は伸びず、高血圧で胃がんが多かった。
寿命も短かった。

敗戦後、食事はアメリカ化され、経済的な豊かさにも恵まれて、現在に至った。
今、求められるのは、「おいしいご飯を主食」にした和風の食事ではないだろうか。
時々、「ハサ掛け米のご飯を楽しむ」ことは、この上ない豊かで健康な食生活と思う。