米仙人の稲穂の輝き
◆仙人の田んぼへ
9月5日の夕方、親戚の車で仙人の田んぼを訪れた。
仙人は、田んぼの脇の畑で草を刈っていた。
除草剤は使わないので、鎌で刈る。
◆輝く稲穂
田んぼは黄いろく色づいていた。
いや、遅い午後の日差しに、キラキラと輝いていた。
段々の田んぼが軽く浮かび上がっているように見えた。
爽やかで、鮮やかで、豊かで、小粋で、優しくて ‥‥
すっくと伸びて、全体に実りの力があふれている。
仙人が手塩にかけた稲穂の田んぼ。
◆宮沢賢治の世界
ふと「どんぐりと山猫」の一場面を思い浮べた。
山の中のカヤの木に囲まれた、美しい黄金(きん)いろの草地。
ここで、山猫の裁判官が黄金色のどんぐり達の争いを裁く童話。
そんな宮沢賢治の世界をほうふつとさせる仙人の田んぼ。
澄みきった心象のイーハトーブ。
この世で巡り会えた不思議。
◆次は稲刈りとハサ掛け
下旬には稲刈りだ。 刈った稲は、すぐハサ掛けするという。
見学、撮影させていただくことを了解していただいた。
ひたすら楽しみである。
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