2010年産米の味(1)
◆米仙人の『ハサ掛け米』
12月中旬に、ハサ掛け米30kg(玄米)が届いた。
精米して、水加減を試行錯誤して、3回目に十分満足できる炊き上がりとなった。
水加減は、わが小型標準的炊飯器の水量メモリの80%にセットした。
やはり、とても<おいしい>。
市販の米とは全く違うのだ。
ことばで表現するのは難しいが、云ってみれば‥‥、
・炊いているときに、とてもよい香りが漂う
・食べるとき、粒々感がある
・米粒には強い粘りがあるのに、米粒同志はくっつかない
・ほのかで優しい甘みがある(有機栽培のせいだと思う)
・冷えても、電子レンジで炊きたての状態に復活する
(天日乾燥とおひつ利用のおかげと思う)
・手植えやハサ掛けの光景を思い浮かべ、味わいが深くなる
このところ、ご飯の量が2割ほど増えた。
そのため、ベルト回りが少々きつくなっているようだ。
気をつけねば。
◆市販の『魚沼産コシヒカリ』
11月下旬に、スーパーで『魚沼産コシヒカリ』を買って食べてみた。
米の味について語る際、はずせないブランド銘柄だからだ。
2kgで 1,499円の価格は、他銘柄の米の5割高であった!!
さて、以下ではこの米をきびしく評価することになるが、お断りが必要だ。
評価は、購入した袋に入っていた米についてのものである。
<魚沼産コシヒカリ>全般に対するものではない。
◇ ◇ ◇
結論は、<おいしくはない>(仙人の米に比べて)である。
理由は、本物の上質の魚沼産ではなく、<ブレンドされた魚沼産もどき米>だからと推測する。
純粋で上質の魚沼産なら、ずっと<おいしい>はずだ。
つまり、『魚沼産コシヒカリ』というブランドに便乗した、もどき商品だ。
ほどほどの品質の魚沼産をベースに、粘りや香りや食感を加味する米をいろいろブレンドする。
それによって、魚沼産ブランドで売れる米の量を増やし、ブランド力に便乗して高値をつける。
消費者は、魚沼産ブランドに惹かれ、価格も高いからかえって信用して買う。
うまくもない店頭販売の魚沼産(高級感のある包装袋)を、『魚沼産コシヒカリ』として味わう。
米穀業者はほくそ笑み、消費者は自己満足する、という構図が見えるのである。
◇ ◇ ◇
米仙人の米と比較すると、分りやすい。
炊飯器もおひつ(曲げわっぱ)も同じで、水加減をいろいろ変えて試した。
それでも以下のような評価になる。
・炊いているときに、とくに香りが漂うことはない
・米粒には強い粘りがあるが、米粒同志がくっついてしまう
・有機栽培ではないから、優しい味わいはない
・冷えると、米粒同志がくっついて固まり、電子レンジで暖めても元に戻らない
以上は、2010年産のスーパー店頭販売の『魚沼産コシヒカリ』の場合である。
ただし、2009年産の場合の商品は、十分に<おいしかった>。
要は、価格やブランドや包装デザインではなく、自分の舌で評価することが肝要ということだ。
■