ぶらぶら長崎:卓袱(しっぽく)料理
長崎名物の「卓袱(しっぽく)料理」。
和華蘭の不可思議なコラボレーション。
数人で卓を囲んで、取り分けながら食べる。
作法がある。
「お鰭(ひれ)をどうぞ」という女将の言葉で、宴が始まる。
それまでは、客は正装正座で、静かに待つ。
「鰭」とは、鯉の胸びれで、一尾に一枚の貴重品。
山・里・磯・海の具が入った吸い物が「お鰭」。
おもてなしのスタート。
卓に出てくる料理は、和系、南蛮系、中華系のいろいろ。
刺身、長崎てんぷら、豚の角煮、車エビのうま煮、チンゲン菜スープ、あんかけ、などなど。
ことばでは、説明が難しい。
◇ ◇ ◇
卓袱料理は、料亭にグループで予約しておく必要がある。
お値段もそれなりのもの。
料亭毎に独自のメニューがあるとのこと。
今回(12月2日)は、一人で予約なしで食べられる「浜勝」の『ぶらぶら卓袱』を賞味。
3045円で、卓袱の簡略版(それでも、12品)を楽しませてもらった。
「お鰭」にはじまり、「梅椀」というお汁粉で終わる。
最後にお汁粉が食べられる程の料理という意味とか。
いつか、地元の人達と本来の卓を囲んでみたい。
長崎卓袱は、やはり、みんなで食べるのがよく似合う。
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