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ぶらぶら長崎:マグロ丼探訪始末記

長崎に慣れてくると同時に、中華味にやや食傷気味。
あぁ、マグロが恋しい、白いご飯が懐かしい、という状態。
で、昼食にマグロ丼か鉄火丼を食べることにする。3月20日のこと。

ところが、浜ん町一帯を探せど探せど見つからない。
カツ丼はある、親子丼はある、玉子丼はある、マグロ丼だけがない。
寿司屋は店先にメニューがほとんど出てないから、入りにくい。

足はくたびれるし、腹は減るし、もう限界。
ソバ定食で妥協することにして、ちょうど通りかかったソバ屋を覗く。
あった!

マグロ丼定食です。地獄で仏、求めよさらば与えられん。
これにソバの小鉢をセットにして、880円也。120円のお釣り。ごちそうさま。
ちなみに、マグロは豆粒位のサイコロ状にきざんでありました。

こんな話を夜の飲み話にしたら、言われた。
「長崎では、マグロは食んんばってん」
東京では、マグロのない食生活など考えられないのに。

長崎の3月、東風(こち)吹いて、
マグロ漁獲制報など馬耳東風。
これにて、マグロ丼探訪の一件落着。

【ここで一首】
  <食べたいな どこにあるのか マグロ丼 「マグロは食べんばってん」 と長崎の人>■