函館:てらやの「なすの田楽」
◆なすの田楽
旅先で、また食べたくなる料理に出会うほど幸せなことはない。
それがさりげない一品料理であれば、なおさらだ。
また訪れて、また気楽に食べられるからである。
てらやの「なすの田楽」は、逸品だ。
無農薬栽培のなすの優しい味と、田楽味噌の懐かしい甘辛味。
同じく「ほうれん草のゴマ和え」もいい。「かぼちゃ煮」は食べ損ねた。
◆大門横丁
大門横丁は、JR函館駅から徒歩5分ほどのところにある屋台村である。
26軒のいろいろな店が屋台風の長屋に並んでいる。
夜遅くまで営業しているので、旅の人間にはとてもありがたい。
外から店内の様子が分かるので、2~3軒入ってみる間に、お気に入りの店が見つかる。
「てらや」は昨年の7月が初めてで、今回2晩通ったから、もうなじみのお店といえる。
メニューにもなじんで、「なすの田楽」に惚れ込んだりする。
◆屋台の楽しさ
屋台のいいところは、地元のお客さんを交えて会話が弾むこと。
一期一会の出会いの中に、思いがけない奇縁があったりする。
今日は今日、明日は明日、それが旅のつれづれである。
【ここで一首】
<たまさかの 出会いに弾む 旅談義 函館屋台の 更け行く夜に>
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