おひつ:使用体験 ~ おいしく食べる
◆曲げわっぱ:おひつの本質は
あるがまま、である。
入れたご飯を、ごく自然に保存するだけだ。
日本の伝統的なk木の文化、米の文化、食の文化がそこにある。
炊飯器は、炊くにはいいが、保存には弱い。。
炊いたご飯を、できるだけそのままの状態で維持するように作られている。
このやり方では、ご飯は「生きている」ことを否定される。
おひつは、ご飯の水分を自然に吸収する。
ご飯は、自然に冷めていく。
しかし、おひつの保湿機能のお陰で、ほどよい水分が保たれる。
まさに自然で合理的な関係である。
おひつの中で、ご飯は「生きている」といえる。
伝統の知恵は、時代を越えるハイテクだ。
◆試行錯誤
おひつに入れるご飯をどう炊くか。
要は、炊飯器の水加減である。
ハサ掛け米と農家自家用米で試行錯誤を、3週間ほど繰返した。
炊飯器の水量メモリを目安にしていたが、微妙に結果が異なる。
そこで計量カップで正確に決めるようにした。
10ccの差でも影響することが分かった。
◆結論
現在のところの結論は、以下のとおり。
ただし、コシヒカリでも一般の米ではない。
また、かなり固めが好きなこともあるので、ほんのご参考。
◇ ◇ ◇
2カップ(2合=360cc)の米に、350ccの水。(標準は450ccの水)
炊飯器の炊き上がり時間を、3時間後にタイマーセット。
炊き上がったら、しゃもじでよ~く混ぜておく。(炊飯器のまま)
この炊き立てのプチプチご飯を、噛みしめながらおいしく食べる。(1合)
残りを、可及的速やかにおひつに移す。
あとはおひつにおまかせ。
つぎに食べる時は、ご飯を耐熱皿に移して、電子レンジでチン。
ラップはかけない、と「栗久」で教わった。
飯椀に移して、おひつの優しい香りを楽しみながら、おいしく食べる。
極楽、極楽。
【ここで一首】
<おひつよし 米よし味よし 香りよし 作れる人の 顔見えるよし>
(続く)■