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土釜でご飯を炊く

◆土「釜」
以前に買ったとき、土「鍋」のつもりだった。
つい最近使い始めたとき、使用説明書を読んだら土「釜」だった。
鍋にも見えるし釜にも見えるし、どこが違うのかな?

本体も蓋も、ぶ厚くてずっしり重い。
土釜でご飯を炊くというのは、けっこう勇気が要る。
初めてだし、火をつけたら「赤子泣いても蓋とるな」である。

◆慣れれば簡単
水加減が、好みの炊き上がりにするポイントだ。
説明書よりは、少ない水量で調節した。
3回目で合格点のご飯が炊けた。

2合(カップ)のコシヒカリに340ccの水がよかった。
説明書では400ccだが、軟らか過ぎる。
お米をといで、土釜に水と入れて20分置き、ガスの中火で15分炊く。

火を止めて15分蒸らし、ヘラでかき混ぜ、おひつに移す。
普段の炊飯器より優しい感じに見えるご飯だ。
土釜では高圧で芯まで火が通っているようだが、味にさほど差はないと思う。

◆土釜の効用
何万円もする炊飯器と3千円弱の土釜で差がないのは皮肉だ。
米をといでからご飯が食べられるまで、今回は55分。
炊飯器は、2時間の浸け置きが必要で、約3時間かかる。

おひつとハイテク炊飯器のことを、以前(4/3 )に論じた。
そのとき、圧力をかけて炊くのと土釜を使うのがあった。
対してこちらは、低価格の素朴な「伝統ハイテク」の土釜そのままだ。

つまりは、土釜で炊いて、わっぱのおひつに入れればOKということ。
後は食べるときに、電子レンジで約2分暖めれば、おいしいご飯だ。
電気を食い、不燃廃棄物になり材料浪費の高価格ハイテク炊飯器と正反対だ。

【ここで一首】
  圧力で 芯まで通す 水と熱 土釜の炊飯 味は優しく