わっぱ飯 ~ そもそも編
◆わっぱ飯との出会い
四十年程前、東京・神楽坂の近くに「わっぱ飯」の店があった。
そこで「わっぱ飯」を初めて食べて、すっかりとりこになった。
お昼の定食メニューが楽しみだった。
海老わっぱ、鮭わっぱ、鳥わっぱなどは定番メニュー。
特製の五目わっぱ、海鮮わっぱがあり、季節メニューもあった。
山菜わっぱ、松茸わっぱ、牡蠣わっぱ、カニわっぱ、などなど。
値段の高いものは給料が上がった時の楽しみにして、もっぱら定番メニュー。
それで十分においしく、ボリュームもそこそこ。
店の前の通りには都電が走っていたっけ。
まもなく会社が引っ越して、店にも遠くなってしまった。
この前、久しぶりに神楽坂へ行き、あの店を探した。
あたりの様子はすっかり変っていて、店もない。
◆わっぱ飯を求めて
食べられないとなると、どうしても食べたくなる。
ネットで探したわっぱ飯の店も、どうも合わない感じ。
新潟駅の近くや新発田の店でメニューにあるのを食べたが、ち・が・う。
値段が安く、具材はささやか、ボリューム不足。
そこで決めた。
自分の自分による自分のための「わっぱ飯」を作ろう。
◆ミニせいろとレシピのゲット
わっぱ飯作りは難しくはなさそうだった。
赤飯や混ぜご飯よりは手間がかからないだろうと思った。
ミニせいろとレシピがあればいい。
◇ ◇ ◇
ミニせいろは、入手に苦労した。
市販のせいろは大き過ぎるし、ネット検索でも見つからない。
キーワードを「ミニわっぱ」にしたためでもあった。
結局、大館の曲げわっぱ「栗久」のHPで思いがけず見つけた。
求めよ、さらば与えられん。
3月に「栗久」まで行き、曲げわっぱ「おひつ」と「ミニせいろ/二段」を購入。
「おひつ」の方は在庫持ち帰りであったが、「ミニせいろ」は在庫なしのため予約。
製造順が回ったらしく、24日に届き、感謝感激雨あられ。
木の香りがいい。
◇ ◇ ◇
レシピはネットで、いろいろ見つかる。
以前よりヒット数が増えたよだが、納得できるものはほとんどない。
シンプルで応用が効く内容のAJ社のを基本にすることにした。
(続く)■