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奈良:「キリマンジャロ」珈琲とジャズ

◆奈良の珈琲
5月10日、冷たい雨の中、横丁の喫茶店。
昨日通りがかりにチラッと見て、「良さそう」と感じてた『Rakan』。
11時、ちょうどチャーミングなママさんが開店準備中。

「いいですか?」「どうぞ」
店内はカウンター席が12位、店頭にテーブル席がある。
「キリマンジャロ」を入れてもらう。

◆キリマンジャロ
酸味の珈琲である。
このお店で一番酸味が強いとのこと。
一口飲む、コクも香りもいい。

昔、ストレートで初めて飲んだのが「キリマンジャロ」だった。
ヘミングウェイの「武器よさらば」を読んでいた頃である。
「キリマンジャロの雪」は読まなかったけど、タイトルには惹かれていた。

◆ジャズが流れる
軽いピアノのジャズが心地良い。
「これ有線?」(失礼なことを聞いてしまった)。
「知合いのマスターから貸してもらいました」

◆おしゃべり
「奈良には『大仏商売』という言い方があるんですよ」とママさん。
大仏様がおられるからお客には困らない、という商売。
「フジの花は地面に着く位長くて、『砂ずり』と言われていました」などなど。

◆極楽浄土
雨の朝、ジャズを聴きながら、おしゃべりと珈琲。
これはもう極楽浄土。
奈良の喫茶店『Rakan(羅漢)』のひととき。

 ◇ ◇ ◇

「うちはもともと豆屋なんです」
一杯280円!
帰りに「キリマンジャロ」を挽いてもらった。

今、ペーパードリップで入れて楽しんでいる。
凄ご味で、粉の量を控え目にしているが、もうクセになっている。
また奈良まで買いにいかなくては。