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ユウガオ2008

◆ユウガオの味
新発田のHさんが作っている「ユウガオ」を今年もいただいた。(8/9)
棚からぶら下がる薄緑色の巨大な実。
大きいのは長さが 70cm、太いところの周囲が 54cmであった。

このユウガオ、輪切りにして皮をむき、芯のわたを取り除く。
一口大に切って味噌汁にする。
つるっというか、ぬるっというか、淡い味がなんとも旨い。

茹でてから、薄味をつけてあんかけにするのはまた格別。
干しエビを入れてもいいし、鶏の挽肉も相性がいい。
シイタケは定番とのことだし、味噌田楽はどうだろうか。

◆ネットでユウガオ検索
「ユウガオ 料理」で検索すると、いろいろと出てくる。
新潟や山形の人から送ってもらって、それを料理した例が、2件あった。
どちらも豚肉と油で炒めているが、それもいいかも。

沖縄の苦瓜=ゴーヤで作るチャンプルのようだ。
ユウガオは主に東北地方で食べられているようで、東京ではなじみはごく薄い。
青森産のユウガオ(上の写真位の大きさ)が、1,600円!で売られていたという紹介もあった。

 ◇ ◇ ◇

食用のユウガオにはもう1種類ある。
それは干瓢(かんぴょう)の元になるユウガオだ。
こちらは丸くて、西瓜のように地面で作る。

栃木や群馬が主産地である。
「ユウガオ」の主役はこちらの方だ。
干瓢は、機械に丸いユウガオをセットし回転させて、実をヒモ状に削って作る。

◆大きさが悩ましい
最近は核家族化のためか、新発田でもユウガオは切り分けて売られているそうだ。
大きさゆえに東京の八百屋さんに扱ってもらうのも難しい。
なじみがないと、料理できる人もいない。

◆地方の隠れ味
ということで、ユウガオは地方の味ということになる。
東京では味わえない隠れ味である。
何十年経ってもしっかりと舌に残るふるさと伝統の味なのだ。

他にも見つけ出したい野菜が思い浮かぶ。
たとえば「ふじまめ」、「みず」、「イチョウ切りの切干大根」。
あの頃の味の「トマト」、「さやえんどう」とキリがない。