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珈琲豆:神楽坂「緑の豆」

◆神楽坂「緑の豆」
9月8日、久しぶりに神楽坂へ。
ガイド・ムックに載っていた珈琲豆のお店に立ち寄った。
『神楽坂ブレンド』という豆があるという。

そのお店「緑の豆」は、神楽坂通りから朝日坂という横丁へ入る。
20mほどの左側にさりげなくある。
ちょっと見はまるで珈琲店らしくない。

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普通は、珈琲色(黒やこげ茶色)の店構えなのに、明るい緑色だ。
中の様子も珈琲店らしくない。
大きなガラスの容器に「緑」色の豆が入って並べてある。

◆店内
マスターに『神楽坂ブレンド』を200gと1杯を注文する。(1,110円+300円)
「焙煎しますので少々お時間がかかります」
そうなんだ、緑の生豆を注文の都度、焙煎するのだ。

「いいですよ」と云って、店内の探訪を始める。
こじんまりした店内には、豆の容器が並び、音を立てて稼動中の焙煎器。
2席のテーブルが2つに、立ち飲みの小カウンター。

◆『神楽坂ブレンド』
マスターと神楽坂や珈琲の話でダベる。
けっこうしばらくして、焙煎が終り、今度は豆挽き。
ようやくお待ちかねの『神楽坂ブレンド』が出てきた。

ひと口飲む。(もちろんストレート)
う~ん、これは、これは。
こういう珈琲があったのか!

 ◇ ◇ ◇

苦味は無い、酸味は無い、甘味も特に無い。
つまりはなんにも無い。
なんにも無いのに、実にいい味の珈琲なのだ。

「最近の強い焙煎などを謳う風潮にNOと云いたかった」とマスター。
個性や特徴をことさらにアピールするのが今の世の中。
なんにも無いどいうところに、真の珈琲を求めるマスターの心意気を感じる。

自宅で、ペーパードリップで煎れてみた。
やんわりとした存在感のある味、コク、香り。
『神楽坂ブレンド』は、すっかりクセになりそうだ。

すてきな珈琲とのうれしい出会いの1日でありました。