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2008年11月23日

茶館:神楽坂「パレアナ」

◆ついに「パレアナ」へ
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11月21日(金)、「パレアナ」のドアを開けた。
ついに、である。
街の喫茶店へ入るのに、「ついに」とは大げさだ。

しかし、「パレアナ」にはちょっと気を引き締めるべき理由があった。
ガイドブックやウェブで情報を収集しておいた。
それらの紹介文の行間から、女性店主の「凛」としたオーラを感じていたのである。

単純に、珈琲を飲みたいから入る、というわけにはいかなかったのだ。
「パレアナ」の珈琲を飲んでみたい、と思いを込めて入りたかった。
そして、そういう気分でお店の前に立てたので、ドアを開けた。

◆爽やかな癒しの空間
と、いっても肩ひじを張っていたわけではない。
ドアを開ければ、もうそこの世界に浸ることができる。
「どうぞ」と勧められて、カウンターに掛ける。

店内はすっきりと爽やかで、窓際にもカウンターがある。
後ろの壁際に小テーブルがひとつ。あわせて13、4席か。
並びに常連の男性客ひとり、窓際にふたり連れの女性客。

コクのある方のブレンドを注文する。
珈琲を入れる様子を楽しく拝見させていただいた。
詳細は別の機会として、要は、沸騰した湯を間を置きながら少量ずつ丁寧に注ぐこと。

◆「禁ママ」の掟(おきて)
ところで、当店には、三つの「禁」の掟があるとのこと。
まずは、「禁煙」で、開店時からの掟。

2番目は「禁ケータイ」で、携帯電話のときは表に出るべし。
3番目は、「禁ママ」で、店主をママと呼ぶべからず。
お名前を教えていただいたが、とりあえずは「Aさん」と表現させていただく。

◆珈琲の味
豆は職人の手による焙煎で、それに惚れ込んだAさんがこだわりの入れ方をする。
雑味がなく、最後までよい味が保持されるという。
ひと口飲む。

素直ですっきりしたコクのある珈琲だ。
自然な本物に共通する、優しさを感じる。
Aさんの心つくしの珈琲だ。

チーズケーキもいただいた。
ちょいとかけたソースのしゃれた風味。
こちらも優しい味わいであった。

◆ごちそうさま
珈琲の最後のひと口を飲む。
しっかりとおいしかった。
つい、長居をしてしまって、お会計。1,000円也。

2008年11月22日

ガレット:神楽坂「ブルターニュ」

◆「ブルターニュ」
11月14日の午後3時前、毘沙門天前の路地。
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「ブルターニュ」のランチタイム・メニューを拝見。
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ここは、いつも女性客が出入りしている店だ。

女が食べるガレットを、男も食べてみんとて、立ち寄るなり。(「土佐日記」風)
店内は、やはり女性客で混んでいたが、奥のテーブルに案内された。
他に男性が一人だけいた。

◆ガレットのランチ
ご注文は?と訊かれたので、「表のメニューの一番上」と応える。
コンプレット?をお選び下さい。???、???、トマト&マッシュルームがございます。
「トマト&マッシュルーム」と応える。これしか聞き取れなかった。

お飲み物は、シードル・ボウルとカフェがございます。
せっかくだから、シードルにする。なんとか注文は済んだ。
シードルを飲み、グリーンサラダを食べながら、待つ。

◆ガレットとは
フランスのブルゴーニュ地方の郷土料理がもとになっている。
そば粉を牛乳で溶いて寝かせておいたものを鉄板に薄く円形に延ばして、焼く。
そば粉のクレープということだが、片面だけを焼くらしい。

このクレープにハム、ベーコン、チーズ、トマト&マッシュルームなどを正方形に載せる。
四方の丸い部分を中へ折重ねて、ガレットのでき上がり。
お皿に載ったガレットは、そままナイフとフォークで切り分けて食べる。

◆パリッとして、おいしい
パリッとしたクレープと包まれた具材がほどよく調和しておいしい。
見かけは薄っぺらいが、ハムやチーズでけっこうボリュームがある。
切り分けるたびに違う具の味がするのも楽しめる。

◆ごちそうさま
せっせと口に運んで、シードル飲んでごちそうさま。
ついにガレットなるものを食べたという満足感。
会計(1,480円)をして外へ出たら、何か女の園を抜け出したように感じた。

2008年11月13日

ジェラート2:神楽坂「テオブロマ」

◆つぎのジェラート
11月11日につぎのジェラートを買いに「テオブロマ」へ。
この前(10/29)の2種類がとても気に入って、ぜひ、ということになった。
今回は別の4種類を選んだ。

◆アレとコレと
お店のお奨めは?
「やはり、ショコラですね」と女店員のご返事。
そう、ここはチョコレートが専門だ。ショコラはケースの左上。

「あと、季節でマロンがあります」
ラムレーズンも選んで、他と違うのはありますか?
「バニラはいかがでしょう」、さすがのお奨め。

 ◇ ◇ ◇

ショコラ、マロン、ラムレーズン、バニラの4カップで、1,890円。
ショコラだけ賞味済み。
滑らかなチョコレート風味が、やはりすばらしかった。

◆ジェラートとは
アイスクリームとの違いはなんですか?
「卵が入っていません。牛乳が主で、それも脂肪分控え目です」
なるほど。

◆スパイラルを食べたい 
スパイラルとは、ジェラートとフルーツをお好みでミックスしたもの。
お店でしか食べられない。
男ひとりでそこの席に座って、スパイラルというのも気がひけるなぁ。

「でも、この前、男の方がおひとりで食べていかれました」
う~ん、お主やるな、と思わされる。
よし、つぎは<お店でスパイラル>といってみよう。

吉野葛:神楽坂「東京松屋本店」

◆吉野葛の専門店
吉野葛は、奈良県の吉野産の葛である。
その吉野で江戸時代天保年間に創業した「松屋本店」。
その東京店が、東京松屋本店」。

11日(火)、お店を初めて訪れた。(この前は、定休日であった)
当店は昨年12月に、神楽坂通りからここに移転してきたそうだ。
神楽坂では約6年の営業という。知る人ぞ知る、のお店のようだ。

◆お店の様子
入り口に「吉野葛」と書いてなければ、何のお店か分らなかった。
ドアを開けると、ちょうどお客さんが一人いて、ママさんが応対していた。
これ幸いとショーケースをのぞいたりする。

まもなくお客さんが帰って、ママさんにいろいろと教えてもらう。
ここは販売のみで、くず湯を飲んだり、くず餅を食べたりはできない。残念。
くず湯(5杯分525円)を買って、意外な『柚子味噌』(200g入630円)も買ってみた。

◆『吉野拾遺』=くず湯の素
葛に和三盆を加えて、一杯分を四角に固めたくず湯の素が、商品名『吉野拾遺』。
これを暖めたカップに入れて、熱湯を注ぐ。
30秒ほどなじませて、スプーンでかき混ぜれば、くず湯のできあがり。

「片栗粉と違って、とても滑らかで、冷めてもトロリとしています。
当店の商品は、純粋の吉野葛だけを使用しています」とママさん。
さすが、老舗の自信と貫禄。

帰宅して早速作ってみたら、薄甘でトロリとして、熱々でおいしいくず湯が賞味できた。。
子供の頃、風邪や病気で食欲がないとき、母がくず湯を作ってくれた。
あれは片栗粉だったと思うけど、ふと懐かしさがよみがえる。

◆『柚子味噌』
吉野葛と味噌の共通点は?
そんなものがあるわけないが、当店は別。
「松屋本店」はもともと醤油・味噌を醸造していた!

ということで、味噌造りの伝統技法を生かしたのが『柚子味噌』。
赤出し味噌のようにねっとりとして甘味があって、柚子の風味。
ほろふき大根やコンニャクにぴったりだし、そのままでなめるのもいい。

◆etc.
商品は他にもあって、これからも楽しませてもらおう。
くず餅、くず切り、干菓子いろいろ、葛粉など。
『法論味噌』(ほろみそ)というのもある。

どの商品もお手ごろ値段で、組合せも自由(修正→箱入りセットは組合固定)。
お茶会やパーティーでも重宝されるとのこと。
さもありなん、と思う。

◆余談:葛(くず)のあれこれ
葛は、まめ科の蔓性植物で、夏の終り頃に紅紫色の花を咲かせる。
ひと夏に10mも蔓が伸びるといわれるほど成長力がある。
根に含まれる澱粉は食用に、蔓の繊維は衣料にされていた。

大和(奈良県)の国栖(くず)の帰化人達が優れて利用したので、「くず」と呼ばれた。
この植物の漢名が「葛」であったので、「くず=葛」となった。
秋の七草のひとつ。(萩 薄 桔梗 撫子 葛 藤袴 女郎花)

風にひるがえると葉裏の白さが目立つ様子から「裏見=うらみ」を「恨み」に掛けた。
「葛」と「恨み」で、和歌に詠まれたりした。 
<恋しくば 尋ねきてみよ 和泉なる 信太(しのだ)の森の 恨み葛の葉>

2008年11月05日

わっぱ飯 ~ 牡蠣わっぱ

◆牡蠣(かき)の季節
待っていました!
ちょっと冷えてきて、牡蠣の季節。
牡蠣わっぱを作ろう、といつもの魚庄へ。

ここではご主人自慢の牡蠣を扱っている。
十分大きくて生きがいい。 パック入りの並みの牡蠣とは違う。
100gで7個、450円。

◆牡蠣わっぱを作る
味付けご飯を炊く。
ミニせいろに多めにご飯を入れ、下拵えしておいた牡蠣をのせる。
キヌサヤをばらまいて、ふたをして、鍋にセットして、5分間蒸す。

ミツバを加えて、もう1分間蒸す。
実に簡単。
牡蠣わっぱののできあがり。

◆食べる
せいろのふたを取ると、湯気が立ち上る。
牡蠣がたっぷりとのっていて、豪華なわっぱ飯だ。
大匙ですくって、ひと口。

牡蠣がすごい。
ジューシーで、独特の風味が口中に拡がり、鼻に抜ける。
いや~、うまい。

わっぱで蒸すから、牡蠣のエキスが閉じ込められるのかも。
たちまち食べ終えて、しばらく余韻に浸る。
気がつくと、せいろの隅にくっついた飯粒をていねいに取っては口に運んでいた。

2008年11月04日

ハチミツ3:神楽坂「ピービーズ」

◆朝日坂から
10月29日、みたび「ピービーズ」を訪れた。
3種類目のハチミツをゲットするためだ。
今回は朝日坂の方からてくてく。

◆ハチミツみっつ
いくつかを試し舐めしてみた。
このお店のハチミツが少々分ってきたので楽しい。
甘味で『Pohutukawa』を選び、これでハチミツみっつ。

◆『Pohutukawa』
ポフツカワという高さ30mにもなる木の花のミツ。
ある島がこの木で覆われていて、12~1月に真っ赤な花が咲くという。
なのに、白っぽい感じのハチミツだ。

クセのない素直な味が印象的で、上品で優しい甘さといえようか。
わが定番のひとつになりそうだ。
舐めながら書いているが、甘~い。

2008年11月03日

ジェラート:神楽坂「テオブロマ」

◆「テオブロマ」
地下鉄神楽坂駅から坂を下って行く。
大久保通り交差点のひとつ(修正→ふたつ)手前の横丁を左へ入る。
しばらく先の右側にフランス国旗が掲げられている。

そこの路地の突き当りが「テオブロマ」。
店内は、ショーケースにジェラートやケ-キが並べられている。
喫茶スペースもあっるし、テークアウトもできる。

路地入り口の案内には、いろいろなセットメニューが出ていた。
でも、男一人では似合わないないようで、つい逃げ腰になる。
今回はテークアウト。

◆ジェラート
柔らかい上質なアイスクリームが「ジェラート」?
ネットで調べたがよく分からない。
今度、お店で直接聞いてみることにする。

6種類のジェラートから、トロピックとピスターシュにする。
トロピックは、マンゴー、バナナ、パッションフルーツ入り。
ピスターシュは、ピスタチオ、アーモンド、カシューナッツ入り。

カップは、130mlで、ハーゲンダッツ位の大きさ。
ドライアイスの保冷バッグに入れてもらった。
これで約1時間はOKで、冷凍庫保存すれば2週間持つ。

◆キレのよいあと味
これは、うわさのジェラートらしい。
爽やかな甘味、滑らかな口どけ、キレのよいあと味。
とくに、ピスターシュの香ばしさはすばらしい。