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茶館:神楽坂「パレアナ」

◆ついに「パレアナ」へ
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11月21日(金)、「パレアナ」のドアを開けた。
ついに、である。
街の喫茶店へ入るのに、「ついに」とは大げさだ。

しかし、「パレアナ」にはちょっと気を引き締めるべき理由があった。
ガイドブックやウェブで情報を収集しておいた。
それらの紹介文の行間から、女性店主の「凛」としたオーラを感じていたのである。

単純に、珈琲を飲みたいから入る、というわけにはいかなかったのだ。
「パレアナ」の珈琲を飲んでみたい、と思いを込めて入りたかった。
そして、そういう気分でお店の前に立てたので、ドアを開けた。

◆爽やかな癒しの空間
と、いっても肩ひじを張っていたわけではない。
ドアを開ければ、もうそこの世界に浸ることができる。
「どうぞ」と勧められて、カウンターに掛ける。

店内はすっきりと爽やかで、窓際にもカウンターがある。
後ろの壁際に小テーブルがひとつ。あわせて13、4席か。
並びに常連の男性客ひとり、窓際にふたり連れの女性客。

コクのある方のブレンドを注文する。
珈琲を入れる様子を楽しく拝見させていただいた。
詳細は別の機会として、要は、沸騰した湯を間を置きながら少量ずつ丁寧に注ぐこと。

◆「禁ママ」の掟(おきて)
ところで、当店には、三つの「禁」の掟があるとのこと。
まずは、「禁煙」で、開店時からの掟。

2番目は「禁ケータイ」で、携帯電話のときは表に出るべし。
3番目は、「禁ママ」で、店主をママと呼ぶべからず。
お名前を教えていただいたが、とりあえずは「Aさん」と表現させていただく。

◆珈琲の味
豆は職人の手による焙煎で、それに惚れ込んだAさんがこだわりの入れ方をする。
雑味がなく、最後までよい味が保持されるという。
ひと口飲む。

素直ですっきりしたコクのある珈琲だ。
自然な本物に共通する、優しさを感じる。
Aさんの心つくしの珈琲だ。

チーズケーキもいただいた。
ちょいとかけたソースのしゃれた風味。
こちらも優しい味わいであった。

◆ごちそうさま
珈琲の最後のひと口を飲む。
しっかりとおいしかった。
つい、長居をしてしまって、お会計。1,000円也。