食品汚染00~はじめに
◆日本の食の末期的症状
日本の食品は、添加物にまみれ、ホンモノを模したニセモノ食品が横行している。
レストランなどのメニュー偽装も、まるで公然の秘密だ。
野菜はF1(一代交配雑種)が席巻し、アメリカからの輸入農産物は遺伝子組換えだ。
「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコの無形文化遺産に登録されたという。
今の日本の食のどこに「和食」があるのか。
このままでは絶滅するから、無形文化遺産にしたというブラックジョークであろうか。
素材を活かすというのが、「和食」の真髄である。
今の食品は逆だ。
粗悪な素材を使い、添加物で即席の味、食感、香り、色合いを付けている。
さらに、増量剤、保存料、酸化防止剤などを添加する。
二週間経っても腐らない弁当など、プラスチック・モデルのような食品ができ上がる。
こんな食品が店頭に並べられ、高齢者者、子ども。単身者が、日常的に食べている。
TVやラジオなどでは、汚染の極みともいうべきコンビニ食礼賛で一色だ。
タレントやパーソナリティや解説者やらが、競って、お気に入りのコンビニを語る。
コンビニに縁の薄かった高齢者がコンビニ食に引き寄せられているという。
狂った食品を開発しては、社会に撒き散らす狡猾で無責任な大手食品企業。
狂った情報を公共の電波で社会に撒き散らす無能で軽薄なマスメディア。
狂った食品を、嬉々とし購入し、旨いとする無知で無関心な消費者。
食の安全・安心はどこへやら、「和食」の伝統は風前の灯だ。
◆まずは、実態を知る
末期的h症状であるが、その事実を多くの人が知らず、日々の食生活を送っている。
恥ずかしながら、自分もまるで理解していなかった。
添加物にまみれた食品、ニセモノ食品を、ごく当たり前に美味いと思って食べていた。
知らないということを教えてくれたのは、一冊の本である。(目からウロコ!)
『食品のカラクリ』には衝撃の事実が、適切かつ簡潔に書かれている。
この本は、食品汚染の実態を知る入門書として最適であると思う。
読むと、8年以上前の惨憺たる状況が、今でもほとんど変わっていないことに驚く。
むしろ、より巧妙に、より広く、より悪質に、食品汚染は浸透している。
大量生産大量販売、利益最優先という経済のなれの果ての姿でもある。
◇『食品のカラクリ』郡司和夫著 別冊宝島編集部 2006(ムック)、2008(文庫)
--・絶版になっているが、Amazonで中古本を低価格で購入できる
--・約50種の食品について、各2~3頁ににまとめられていてとても読み易い
--・なかなか知り得ない食品業界の裏事情や手口が、具体的事例で紹介されている
つぎのような食品については、他の文献などを参照する必要がある:
--・調味料、タレ、ソースなど
--・スナック、和洋菓子、飲料、パンなど
つぎの添加物についても、他の文献などを参照する必要がある:
--・人工甘味料
--・天然着色料・光沢劑
◆今後のの記事掲載の予定
『食品のカラクリ』からピックアップ
--・食品汚染01~ネギトロはニセマグロだった
--・食品汚染02~おかわり自由珈琲のウソ
--・食品汚染03~ハムは汚染の詰合せ
--・食品汚染04~梅干は添加物漬け
(以下、継続)
■