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2007年04月13日

ぶらぶら長崎:消えた点心のお店

3月の長崎紀行で残念なことがありました。
とても気に入っていた点心のお店が閉店していたのです。
12月に見つけて、また訪れるのを楽しみにしていました。

カウンターだけの小さなお店で、味と雰囲気がよかったのです。
いくつかの点心を味わって、マーボー豆腐丼を食べる。
薄紫色のごま団子を4個テークアウト。

そんな期待が淡く消えました。
とても惜しい、とても残念です。
今はただ、あのお店に巡り会えたことに感謝するのみです。

【ここで一首】
  <点心の せいろおぼろに 白い湯気 はかなく消えて 長崎の春>

2007年04月01日

ぶらぶら長崎:マグロ丼探訪始末記

長崎に慣れてくると同時に、中華味にやや食傷気味。
あぁ、マグロが恋しい、白いご飯が懐かしい、という状態。
で、昼食にマグロ丼か鉄火丼を食べることにする。3月20日のこと。

ところが、浜ん町一帯を探せど探せど見つからない。
カツ丼はある、親子丼はある、玉子丼はある、マグロ丼だけがない。
寿司屋は店先にメニューがほとんど出てないから、入りにくい。

足はくたびれるし、腹は減るし、もう限界。
ソバ定食で妥協することにして、ちょうど通りかかったソバ屋を覗く。
あった!

マグロ丼定食です。地獄で仏、求めよさらば与えられん。
これにソバの小鉢をセットにして、880円也。120円のお釣り。ごちそうさま。
ちなみに、マグロは豆粒位のサイコロ状にきざんでありました。

こんな話を夜の飲み話にしたら、言われた。
「長崎では、マグロは食んんばってん」
東京では、マグロのない食生活など考えられないのに。

長崎の3月、東風(こち)吹いて、
マグロ漁獲制報など馬耳東風。
これにて、マグロ丼探訪の一件落着。

【ここで一首】
  <食べたいな どこにあるのか マグロ丼 「マグロは食べんばってん」 と長崎の人>■

2007年03月30日

ぶらぶら長崎:南蛮茶(コーヒー)~その2

長崎では、「南蛮茶屋」を拠点に動き回る。
南蛮茶ストロングなくして長崎は始まらない。
マスターには迷惑と思うが、二杯目にミディアムをいれてもらって、ずっと居座る。

2007/03/22 13:26
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南蛮茶と呼ばれたコーヒーが我が国に入ってきたとき、
途中の長~い長~い船旅で、苦味に酸味がついてしまっていた。
その味が「コーヒー」=「酸味がする」として定着、現在に至った。

ヨーロッパ本来の「後を引かない苦味」+「コク」のあるコーヒー。
それを求めて、ひたすら求めて、ついに納得のいく味を実現。
南蛮茶ストロングは、マスターの手作りのヨーロピアン・コーヒーなのです。

ヨーロッパの国々から来たお客も、「この味グー」と褒めてくれるそうな。
もちろん、それぞれのお国ことばで。
長崎へ行けば、こんなコーヒーを飲める現代人は幸せです。

【ここで一首】
 <南蛮茶 苦味とコクの ヨーロピアン こだわりの一杯 マスターのヒゲ>

2007年03月28日

ぶらぶら長崎:皿うどん

ようやく本場の皿うどんを食べられました。
この前、12月の長崎では、歯の治療中のため敬遠。
今回は、ぜひとの思いが叶いました。

共楽園の皿うどんは、パリパリの細めん。
あんかけの具とあわせて、せっせと口に運ぶ。
めんの味がまた格別、700円。

そぼろ皿うどんというのもあったが、次回のお楽しみに。
長崎ちゃんぽんもおいしくて、650円。
上ちゃんぽん(具が上)は、950円。

このお店、前を流れる中島川のほとりにあったそうな。
河川改修で現在地(眼鏡橋の少し下流)に移転。
飾らない気楽な雰囲気、味と値段でおすすめのスポット。■

2007年01月01日

ぶらぶら長崎:南蛮茶(コーヒー)

コーヒーが我が国に伝わったのは、江戸時代初期。
オランダからという。
以来、『南蛮茶』と呼ばれていた。

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当時の味を再現したのが、「南蛮茶屋」のマスター。
メニューでは、『ストロング』(450円)。
マスターが時間をかけて丁寧に入れてくれる。

その名のとおり強いコーヒーで、じっくりと味わう。
一杯飲むと、どこか忘れ難い苦味とコクのとりこになってしまう。
12月2日に初めて訪れて、6日までの5日間に7回通った。

お店は、江戸時代(!)の民家を改装したそうで、こじんまりとして心和む。
5席ほどのカウンタと奥にボックス席。
マスターの好きな1950年代のジャズが静かに流れる。

ひげのマスターに、長崎のことをいろいろと説明していただく。
時に現れる奥さんには、食べ処などを教えていただく。
ストロングとジャズとおしゃべり、そして柱時計。

もうひとつ、「南蛮茶屋」の特別メニュー、『赤い包みの英国製ビスケット』。
イチゴジャムをはさんだ正統派。
そこらの軟弱なビスケと違い、重厚な歯ごたえと奥行きのある甘味。

このビスケットは、マスターが個人輸入のルートを開拓して直輸入。
その苦労話を伺いながら味わうと、ひとしおの感慨。
「南蛮茶屋」は、まさにマスターのこだわりを表現する<長崎空間>だった。

2006年12月21日

ぶらぶら長崎:点心

手軽に食べる中華料理は、「点心」。
手軽にたべられるお店は、「吉饗館」
7席のカウンターだけの点心スポット。

手作り小籠包、サッパリ水餃子、大根餅、海老シューマイ、揚げパン。
アツアツだから生ビールで、おいしかった!
食べきれない揚げパンをテイクアウト、これで、2020円!

このお店は、観光通り電停の直ぐそばで、超便利。
23時までやってるのも有難い。
安くて、うまくて、ボリュームがある。

12月2日と4日に行った。
2回目は、マーボートウフ丼、海鮮サラダ(量がすごい)、ゴマ団子で、2250円。
ゴマ団子は、姿形といい、餡といい、まぶしたゴマといい、また食べたい。

ここは、行くたびに外人さんの連れに会う。
英語、スペイン語、?語、いづれもnot中国語。
長崎在住の人達みたいで、人気があるようだ。

長崎ちゃんぽんなどもあるし、他の点心もある。
メニューを食べ尽くしたくなる。
よいお店を見つけたもので、うれしい収穫。

ぶらぶら長崎:卓袱(しっぽく)料理

長崎名物の「卓袱(しっぽく)料理」。
和華蘭の不可思議なコラボレーション。
数人で卓を囲んで、取り分けながら食べる。

作法がある。
「お鰭(ひれ)をどうぞ」という女将の言葉で、宴が始まる。
それまでは、客は正装正座で、静かに待つ。

「鰭」とは、鯉の胸びれで、一尾に一枚の貴重品。
山・里・磯・海の具が入った吸い物が「お鰭」。
おもてなしのスタート。

卓に出てくる料理は、和系、南蛮系、中華系のいろいろ。
刺身、長崎てんぷら、豚の角煮、車エビのうま煮、チンゲン菜スープ、あんかけ、などなど。
ことばでは、説明が難しい。

 ◇ ◇ ◇

卓袱料理は、料亭にグループで予約しておく必要がある。
お値段もそれなりのもの。
料亭毎に独自のメニューがあるとのこと。

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今回(12月2日)は、一人で予約なしで食べられる「浜勝」の『ぶらぶら卓袱』を賞味。
3045円で、卓袱の簡略版(それでも、12品)を楽しませてもらった。
「お鰭」にはじまり、「梅椀」というお汁粉で終わる。

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最後にお汁粉が食べられる程の料理という意味とか。
いつか、地元の人達と本来の卓を囲んでみたい。
長崎卓袱は、やはり、みんなで食べるのがよく似合う。

2006年12月14日

ぶらぶら長崎:トルコライス

長崎には、理解困難な食べ物がある。
『トルコライス』はそのひとつ。
なんじゃい、これは?

お皿の半分に、ドライカレー(ピラフのものもある)。
むこう半分に、スパゲティ・ナポリタン
そして、上に乗っかるトンカツ

東洋西洋の折衷料理のトルコライス。
メニューに出す店も多く、にぎやかなバリエーション。
食べ比べてみたかった。

「メイジヤ」のトルコライス。
ある地元の人が、子供の頃に食べた味、と教えてくれた。
三種がそれぞれ「本物」、とおっしゃる。

確かに気取らない素朴な味でうまかった(12月3日)。
サラダと紅茶をセットにして、950円。
それにしても、長崎の人は変なものが好きだなぁ。

2006年12月10日

ぶらぶら長崎:長崎ちゃんぽん

長崎ちゃんぽんは、ウマかった!
新地の中華街、縦横十文字の横通りにある江山楼
人気店の日曜日(12/4)の昼下がりで、待ち行列

間合いを図って店に入り、数分で席に案内された。
気楽な雰囲気のテーブル席、相席。
注文は、もちろん店の自慢の『特上ちゃんぽん』

やがて、運ばれてきた長崎ちゃんぽん。
「上にふかひれが乗ってございます」
さすが『特上』、たっぷりの具は20種とか。

ひたすらに食べて、ごちそうさま。
麺良し、具良し、スープ良し。
Beyond description!

 ◇ ◇ ◇

長崎には、どこにでも「長崎ちゃんぽん」を掲げる店がある。
長崎なのに、『長崎』と付けている。
あちこちで食べ比べられるのは大きな楽しみ。

本場の味は、やはりいいものものだと実感。
伝統の味をひたすら守る、新しい味にチャレンジする。
それらの中に自分の味を見つければ、これはもう最高の旅。