参考書:「城下町古地図散歩」シリーズ
約3年ぶりの「blog歴史」の記事です。
◆ついに「城下町古地図散歩」シリーズを揃えた
平凡社の「城下町古地図散歩」シリーズは全9冊。
1995-1998年に発行されたが、絶版になっている。
Amazon.comに出品された中古本を、順次、蒐集した。
タイトル | 発行年 | 定価 | 購入年月 | 中古価格 |
1 金沢・北陸の城下町 | 1995年 | 2,800円 | 2012年11月 | 4,200円 |
2 名古屋・東海の城下町 | 1995年 | 2,800円 | 2010年11月 | 2,250円 |
3 松本・中部の城下町 | 1996年 | 2,800円 | 2010年08月 | 3,400円 |
4 大阪・近畿1の城下町 | 1996年 | 2,800円 | 2010年11月 | 3,740円 |
5 萩・津和野 山陰・近畿2の城下町 | 1997年 | 2,900円 | 2010年08月 | 2,000円 |
6 広島・松山 山陽・四国の城下町 | 1997年 | 2,800円+税 | 2010年09月 | 3,000円 |
7 熊本・九州の城下町 | 1998年 | 2,800円+税 | 2012年06月 | 4,156円 |
8 仙台 東北・北海道の城下町 | 1998年 | 2,800円+税 | 2010年08月 | 5,600円 |
9 江戸・関東の城下町 | 1998年 | 2,800円+税 | 2014年01月 | 1,169円 |
(新発田市立図書館には、「城下町古地図散歩」シリーズは一冊もない)
◆内容の特徴
ほとんどの城下町が網羅されている。
各城下町の古地図が、同じ縮尺で、現代の地図と並べて掲載されている。
遺された街の景観図、絵図、その他が、出典と共に多く掲載されている。
また、藩主の変遷や城下町の歴史、概要などの説明文は、地元の人達が執筆している。
故郷の城下町を熱く語っており、学者や観光ジャーナリストなどの文章とは、味が違う。
城下町のお薦め散策コースも紹介されている。
ただ、年表、藩主の変遷の表、系図、コース地図などが無いので、かなり分かり難い。
もっとも、これらは、紙の情報よりもITが分担する方が良いと思う。
新発田城下町を題材に、そのあたりにチャレンジしてみたい。
◇ ◇ ◇
Amazon.comで中古本を購入してきたのだが、その価格はけっこう変動する。
9 江戸・関東編は、ずっと4,000円台であったが、最近は、1,169円。
これを購入して、シリーズのセット完了。
3 松本・中部編新発田を含むは、3,400円であったが、最近は、1,450円。
そこで、もう一冊を購入しておいた。
新発田の人達に見てもらいたいと思うからである。
◆古地図の世界へ
「出典」のおかげで、新発田のすばらしい古地図と絵図の存在を知った。
-- ・一歩一間歩詰総絵図(天保年間製)個人所蔵
-- ・新発田より江戸道中絵図 愛知県西尾市の岩瀬文庫所蔵
古地図は、現在入手不可能であるが、ネットで探していたら、もう一枚が見つかった。
-- ・新発田藩家中屋敷割図(明治初年版) 新発田市立図書館で複製を閲覧可
これは、ネットの地図ショップで複製販売されており、自分は複数枚を購入した。
両方の古地図は、共に、新発田市立図書館で複製を閲覧できる。
両方の古地図は、共に、きわめて鮮明な屋敷割り図で、他の城下町の古地図とは異なる。
これらを縮小印刷したものを手に、城下町巡りをすることは、最高の観光資源となる。
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