世相:日本郵政の社長人事
◆郵政民営化
小泉構造改革の柱である郵政民営化は、方向は良かったと思う。
しかし、郵便局という優れた現場の機能を損なう形となった。
加えて、不明朗な資産処分(かんぽの宿など)が指摘されている。
西川社長が、出身の三井住友系のカード会社に有利に計らったともいわれている。
鳩山・元総務相は、西川社長の再任に反対した。
結果、鳩山氏は辞任し、西川氏は再任された。
◆麻生総理のもたつき
またも総理のもたつきが目立ち、内閣支持率は低下した。
もう政治の末期的症状で、総選挙で決着するしかない。
その前哨戦の都議会議員選挙は12日(日)に迫った。
◆小泉改革の破綻
小泉改革は、アメリカの金融資本主義の要求に合わせ、経団連主導で進められた。
自己責任の競争社会を目指した結果、日本の社会は、弱者に犠牲を強いた。
医療も福祉も、中小企業も、非正規労働者も、地方経済も、連鎖で破綻した。
郵政人事の問題は、小泉改革を清算できずに引きずる政治の破綻を象徴する。
鳩山氏が正義とも言い切れないが、国民の素朴な疑問を示したことは確かだ。
西川氏は、どうも日本郵政の経営を任せたい人とは思えない。
◆ここで一首
大相撲の名古屋場所が始まるのにかけて、
<郵政場所 激しく突っぱる 鳩ノ山 しぶとく打っちゃり 西の川残る>
■