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2009年08月28日

世相:投票日2日前の所感

◆『政策』なき政権選択の選挙
マニフェスト選挙とも言われる今回選挙。
しかし、各党のマニフェストに『政策』はない。
『政策』という「目的」ではなく、「手段」である選挙施策の羅列リストだ。

日本をどう変革するかという国家ビジョンは、自民にも民主にもない。
もともとビジョンを旗印にした政党ではないから、まとめようがない。
それが現実で、国民は分かっている。

マスコミやTVに登場する識者(ホント?)がもっともらしく言う。
・マニフェストをよく読んで、政党を選択しよう。
・政見をよく吟味し、候補者の人物を評価して投票しよう。

こんな空虚なマスコミの論調には、シラけるばかりだ。
今回の選挙は、今までの自公政権か、それとも民主政権に変えるかの選択がかかる。
民主が勝てば、それは国民の叛乱だ。

国民は、表面はクールだが、内心は行き場のない怒りできわめてホットだ。
マニフェスト(もどき)や候補者の選択ではない。
机の上で資料を読んで語る識者と違い、生活実感で判断する。

識者は、マニフェストは政党が絶対に守るべきものだというが、そんなことはない。
だいたいマニフェストに100%同意して、投票するわけではない。
やらないで欲しい施策も含まれているのが現実だ。

高速道路の無料化だって、反対が強ければ止めたらいい。
それが民主主義であり、真に民意を反映する政治である。
各党のマニフェストを詳細に分析・評価するマスコミや識者は、民意とずれている。

◆『政策』を戦わせる次の選挙へ
マニフェストが本来の内容(基本政策の宣言)なら、こんなことにはならない。
今回の選挙は、政権交代が是か否か、政権交代を経験するか否か、を問う機会だ。
国民はその判断で投票する。

その結果で、各党や政治グループが存亡を掛けて本来の『政策』を練ることだ。
その過程で、新しい国家ビジョンを掲げるリーダーが登場することを期待したい。
複数のビジョン・政策が揃えば、次の選挙は充実した<マニフェスト選挙>になる。

2009年08月27日

世相:社会・経済の転換期

◆日本社会の停滞
日本は経済も社会も停滞している、と実感する。
と同時に、なんとかできる、とも実感する。
考え方とやり方を変えればいいはずだ、と。

明治以来、日本は「脱日本」を目指してきた。
文明開化から富国強兵を国家の基本政策にした。
結果は軍事力に依存して、太平洋戦争に敗れた。

敗戦後は、経済復興で始まり、高度成長路線を走った。
過度に経済力に依存し、結果はバブルで自滅した。
そして長い停滞期に入り、米金融危機で大きな打撃を受けた。

◆停滞を打破するには
現在の停滞は、バブル崩壊後の対処を誤ったことにある。
明治維新は、黒船をきっかけに幕藩体制を倒し、帝国憲法による国家を作った。。
敗戦後は、米国占領下で、現憲法の体制に変えた。

バブル崩壊後は、内向きの火消しに終わった。
細川政権の登場、小選挙区制の導入などがあったが、政治体制の大枠は維持された。
小泉改革はアダ花に終わり、むしろ混迷を深めた。

現在の停滞を打破するには、明治維新および敗戦後に匹敵する社会変革が必要だ。
バブル崩壊後にやり損ねた変革を実現しなくてはならない。
国民(=庶民、市民、住民、個人)にはそれが分かっている。

日本にとって不幸なのは、政治・行政には全く分かっていないことだ。
8月30日の衆院選は政権交代がテーマである。
しかし、政権交代ではなく『政策交代』が真に求められている。

自公ではダメ、民主なら少しはマシか、という風が吹いている。
仮に民主党が大勝しても、国民のきびしい評価に耐えられるか。
せめては、次期政権は『変革政策』を確立するための布石を打って欲しいと願う。

2009年08月26日

世相:期日前投票を済ませる

◆衆院選お期日前投票
最近の選挙では、期日前投票をすることにしている。
投票日に行くのは前夜から緊張するので、どうもいやだ。
期日前投票所の方が近いし、いつでも空いている。

で、昨夕に済ませた。
あとは気楽に開票を待つだけ。
報道では、今回は期日前投票する人が多いという。

◆時代遅れの投票方式
このIT時代に、投票は未だに紙に鉛筆で自署する方式。
速やかに、候補者名や政党名にチェックをつける方式にすべきだ。
それを機械で、チェック・集計すればよい。

開票作業は大幅に正確・迅速化される。人手も減らせる。
しゃれた電子投票機などいらない。
この国は、ハイテク技術を政治にまるで活用できていない。政治家の怠慢。

開票速報を報道するTVの選挙イベントも不要になる。
投票結果は既に確定しているのに、開票状況で議席数を予測するなどナンセンス。
インターネットの選挙利用を禁ずるなど、政治の時代遅れは深刻だ。

2009年08月18日

世相:2009夏総選挙の公示

◆選挙戦始まる
政権選択がテーマの選挙だ。
マニフェストで国の将来像を語れなどと言われても、勝たなきゃ意味がない。
特に民主党は、勝って政権を獲得するのが唯一最大の目的だ。

有権者に分かり易い政策を、バラマキと云われようと、並べる方が現実的だ。
あとは「政権交代」をキーワードに突撃して、勝ったら本来の政策を考えるのだろう。
もっとも確固とした政策(国家ビジョン)などあるように思えないけど。

自民党は、もはやどうしようもない政党だし。
それでも自民か、それとも民主に変えてみるか、の選択を迫られる有権者。
民主に変えてみて、しばらく様子を見る、というのが流れのようだが‥‥

◆選挙に捧げる落首二題(8/19 末句修正)
 <マニフェスト バラ荷満載 民主丸 行く方は帆まかせ 追い風まかせ>

 <帆は破れ 舵もグラグラ 自民丸 波の間に間に 神風吹くか>