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城下町参考書を集める2

◆もう1冊、城下町古地図散歩シリーズを購入
シリーズの5冊目。

◇城下町古地図散歩 2 名古屋・東海の城下町

この名古屋・東海編には、「犬山城」以外に魅力的な城が収録されていない。
そう思って、購入を控えていたが事情が変わった。
「西尾城」を調べることが必要になったのである。

◆なぜ「西尾城」?
愛知県の西尾市には、『岩瀬文庫』という古文書などを集めた施設がある。
ここに、城下町・新発田に関する絵図が収蔵されている。
新発田の絵図といえば必ず引用される貴重なものだ。

◇新発田より江戸道中絵図

新発田より江戸、というから参勤交代の街道筋を描いたものであろう。
しかし、引用されるのは新発田城下の2、3枚のみである。
江戸までの全図は残っているのか?それはどんな経路なのか?

『岩瀬文庫』は西尾市立図書館に属していて、入館無料。
絵図そのものは閲覧できなくても、内容の説明をしてもらいたいと思う。
そのうち、訪問してみたくなっている。

その際、城下町であるから「西尾城」について、少しは知っておくのが礼儀であろう。
ということで、古地図散歩シリーズを購入した。
他の参考書やネット情報で、少々調べてみた。

西尾藩は、譜代であるが、江戸期前半には藩主がつぎつぎと入れ替わった。
そのためか、町人の力も強かったようで、「肴町大名行列」という祭がある。
江戸中期に、藩主の許しで、町人が武士に扮して神輿の練り物を演じたのが始まりという。

『岩瀬文庫』は、当地出身の実業家・岩瀬弥助氏が1908年(明治41年)に開設した。
氏の収集した古書を中心にした私立の図書館で、戦後、西尾市に移管された。
国内初の古書博物館で、そこに城下町・新発田に関わる絵図があるのも奇縁である。

◆古地図散歩シリーズの収集
このシリーズは、平凡社が1995-98年に全9巻を発行したが、絶版となった。
そこで、Amazonで中古本を見つけては購入している。
5冊を集めたことになる。

◇城下町古地図散歩 2 名古屋・東海の城下町
◇城下町古地図散歩 3 松本・中部の城下町
◇城下町古地図散歩 5 萩・津和野・山陰・近畿2のの城下町
◇城下町古地図散歩 6 広島・松山 山陽・四国の城下町
◇城下町古地図散歩 8 仙台・東北・北海道の城下町

Amazonには、残りの4冊も出品されているが、欲しい2冊は価格が割高だ。
中古本だから、劣化していれば安いし、人気があればプレミアムが付く。
ネットの向こうには、じっと待ち構えている同好の士がいるようで、油断がならない。