原発事故:<想定外>で逃げる
◆<想定外>という逃げを許すな
今回の原発事故は、巨大地震と大津波によって発生した。
M9.0と10mを越える津波は、<想定外>とされている。
今、懸命な修復作業が進められている。
懸念は、放射性物質が継続的な放出で、汚染が累積・拡大すること。
また、突発的な大量放出が発生し、高濃度の汚染が住民を襲うこと。
「そういうことは<想定>されません」と政府・学者はいう。
万一、実際に起ると彼らは「<想定外>でした」とヌケヌケいうだろう。
自ら<想定>の範囲を狭めて楽観し、<想定外>として責任を逃れる。
そんなヤツらを中心に報道を展開する超アホなマスコミ。
日常の修復作業では、<想定外>事故の連続だ。
建屋を吹っ飛ばした水素爆発が二回、高濃度の汚染水で作業員が被爆などなど。
野菜や原乳汚染による経済的打撃、水道水汚染による東京の動揺などなど。
<想定外>の大津波に直面しながら、まだ<想定外>を無視するのか。
福島第一原発の事故は、人類未曾有の経験であり、世界が注視している。
常に<想定外>に備えることこそが、求められているのである。
◆歴史の教訓から
約400年前、加藤清正が築いた熊本城。
その本丸の石垣(現存)は、高さが<約30m>もある。
熊本城は、1877年(明10)の西南の役で、薩摩軍の猛攻に耐え抜いた。
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