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原発事故:信頼できる放射能測定値が足りない

◆放射能測定値を隠す政府・東電・官僚
おかしい、きわめて異常である。
事故後の放射能測定値の公開が大きく損なわれている。
そこには、日本の情報公開を妨げる闇の世界がある。

闇の世界は、つぎのような既得権益者の複合体である。
無能政治家、省益官僚、御用学者、私益大企業、翼賛記者クラブなど。
闇の世界は、都合の悪い情報を協調・結託して、国民の眼から巧妙に隠す。

 ・存在していても公開しない
   東電は、作業現場の放射能計測値を公表してしない。
   気象庁、原子力委員会は、各々の放射能汚染予測マップを公表していなかった。

 ・都合の悪いものを除いて公開する
   東電は、特に危険なプルトニウムなどの計測値を除いて公表してしる。
   記者会見では、2号炉の底が、実質、<抜けている>ことに<誰も>触れない。

 ・部分的散発的にしか測定していない
   事故の記録を将来に残すための、全体的連続的な計測データの蓄積がされていない。

 ・サボタージュ
   現在の汚染マップが作成されていない。

 ・データの解釈をゆがめる
   ことさら半減期が短い放射性ヨウ素の濃度を強調し、セシウムなどは軽く扱う。
   海に放出した汚染水を、東電やマスコミは<低濃度>というが、実は基準値の千倍だ。

 ・データの計測や計算でミスをする
   東電は、公表した計測値のミスを指摘されたが、もはや信用できない状態だ。

◆国際機関による計測が必要
東電は、自らの都合で、計測値を取捨選択している。
原発事故は、東電という一企業の責任範囲を越えている。
計測は、国際的にも信頼できる機関に参加を求めるべきだ。

アメリカの機関であれば、計測値のデータベース化と公開を志向する。
これは不可欠で、東電や省庁では全く期待できない。
情けないが、それが日本の情報公開の現実なのである。