原発事故:NHK危うし、日本危うし
◆NHK危うし
一号機に窒素を注入している。水素爆発を防ぐためという。
6日21時のNHKニュースウォッチ9でも報道された。
その実感は、NHK危うし!
解説記者が水素爆発の危険性に触れようとした瞬間、女性キャスタが<水>を入れた。
「高濃度汚染水の流出が止まりました」との明るい(?)ニュース。。
その解説の中で、解説記者が何と、東電に敬語を使った:「~しておられる」と!
◆日本危うし
NHKが、かたくなに報じないニュースがある。
そのひとつが、前にも述べた<コンクリートポンプ車>だ。
CNNは「世界最大の高さ70mの<ポンプ車>がアメリカから空輸される」と報じた。
先日のCNNのHPでは、トップ記事であった。
(米アトランタの現地紙(英文)では「東電が契約して手配」とある‥他Blogが掲載)
当然、NHKは知っている。しかし一切報じない。日経も読売(HP)もダンマリだ。
政府・保安院・東電にとって、<コンクリートポンプ車>はタブーである。
1987年、<チェルノブイリの石棺>を作ったのが、この型のポンプ車なのである。
<石棺>は原子炉全体を鉄筋コンクリリートで覆い、放出される放射能を封じ込める。
政府・保安院・東電は、冷却装置が復旧すれば、原子炉は安全停止できると説明する。
どうしても<コンクリポンプ車>→<石棺>→<原子炉の墓場>の連想を遮断したい。
NHKなどのマスコミも、その意を汲んで同調し、報道を差し控えている。
推測するに、アメリカの意向ではないだろうか。(ありがたいことだ)
日本の危機感の脆さを見かねて、<石棺>の準備を要求しているのではないか。
放射性物質の飛散を防ぐためには、早期の<福島の石棺>建設を検討することだ。
このまま汚染が進めば、原発周辺はもとより、福島県の相当部分が居住不能になる。
放射性物質が累積して汚染された土地は、それでオシマイなのだ。
政府・東電・マスコミは、毎日を目先の対応で空費しているだけなのである。
日本危うし!
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