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原発事故:神話崩壊に思う(続)

◆原子力神話への信仰
3.11の事故まで、自分も原子力神話を信じていた。
むしろ、心情的には推進派であった。(反省また反省)
神話は、実に美しい文脈であった。

-- ◇エネルギー 問う人あれば 原子力 クリーンで安全 安いと答えよ

◆原子力神話の崩壊
3.11の事故で、神話は完全に崩壊した。
原子炉のメルトダウンが発生したことで、神話はもちろん、原発の存続も困難になった。
社会的には、事故の実態を隠蔽しつつ公表してきたため、世の不信感も深刻化した。

-- ◇忍ぶれど ボロは出にけり 事故状況 まだあるはずと 人の問うまで

◆原子力エネルギーからの転換
原子力は完全無欠ではないから、何らかの原因で今回のような事故は起る。
事故が起きた時、それを制御する<技術>がないことが実証された。
原子力エネルギーからの転換は、もはや必然なのである。

◆元歌(もとうた)
-- ◇わくらばに 問ふ人あれば 須磨に浦に 藻塩たれつつ わぶと答えよ
--   (在原行平 古今集 平安初期)

-- ◇忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで
--   (平兼盛 拾遺集 平安中期)