原発事故:汚染の実態の深刻さ
◆稲わらのセシウム汚染
牛肉から基準を大きく超えるセシウムが検出された。
汚染源を追跡して、肉牛のエサの稲わらであると分った。
原発事故の後も田んぼに置かれていた稲わらがセシウムに汚染されていた。
稲わら汚染は、福島県内に留まらず、宮城県にまで及んでいる。
汚染された稲わらが保存されていたため、広範囲汚染の実態が明らかになった。
もはや、汚染は原発から20kmや30kmをはるかに越えている。
◆より深刻な放射能汚染
稲わらが高濃度に汚染されたのは、その一帯に放射能の雨が降ったからだ。
ならば、汚染されたのは、稲わらだけではないはずだ。
山野も畑も住宅も学校も、もちろん住民も、放射能を浴びた。
無毒無害であるとは思えない。
住民は、今、そこで放射能にさらされて生活している。
稲わらのほかの放射能は心配ないのだろうか。
◆政府、マスメディアの無責任な態度
牛肉汚染といえば、牛肉流通や酪農家を追う。
稲わら汚染といえば、稲わらだけを問題にする。
宮城県まで汚染されている深刻さには、一切触れない。
以前、静岡県のお茶から、輸出先のフランスで、セシウムが検出された。
なんで、遠く離れた静岡県でセシウムなのか?お茶だけなのか?
政府もマスメディアも、一切追及しなかった。
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