IT:iPhoneの写真からGPSデータを取り出す
◆写真には Exifファイルが付いている
デジカメの写真には、その写真を撮影した時点の諸データが含まれている。
日時、サイズ、撮影時設定データ、GPSデータ、カメラの向き、などなど。
それが Exif というファイルである。
Exifファイルを読み込むフリーソフト「E6Exif」をパソコンにダウンロードした。
インストールして、iPhoneの写真でテストしてみた。
GPSデータをCSV形式でエクスポート(=データベースで利用)できることが確認できた。
◆旧町名の標柱のGPSデータ取得に利用
標柱の正確な位置は、GPSデータで示される。
iPhoneで標柱を撮影し、そこからGPSデータを取得する、という作戦を立てた。
上記の「E6Exif」を利用すれば、それが可能になる。
◆新発田マップへの応用
現在の新発田マップでは、旧町名のマーカーを適当に判断して配置している。
これを改めて、標柱の正確な位置を決め、そこに旧町名マーカーを表示したい。
そうすれば、マップ上で標柱の位置に旧町名が一致して表示できることになる。
標柱に十分近づいて撮影すれば、カメラと被写体のGPSのズレを小さくできる。
もともとのGPSにも測定誤差があるので、少々のズレは許容範囲と思う。
40ヶ所ほどある標柱の撮影をするのは、けっこう楽しめると期待している。
◆GPSデータは便利だが危ない
写真のGPSを取得してGoogleマップを開き、撮影場所にマーカーを立てるアプリもある。
どこで撮った写真なのか、簡単にわかる。
いろいろなアプリがあるが、便利さの裏には危険も潜んでいる。
例えば、「E6Exif」では、Exifファイルの閲覧、編集や項目の削除などができる。
スマホで撮った写真をネットで公開すると、Exifファイルの内容は丸見えになる。
プライバシーの観点からは、特にGPSデータが公開されることに注意したいものだ。
また、ある写真のExifファイルを、意図的に書き換えて、ネットで公開する手口もある。
他の写真のファイルと入れ替えているかもしれない。
ネット上には、そんな写真が紛れ込んでいると思わないといけない。
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スマホには、ExifファイルにGPSデータを記録させない機能がある。
iPhoneなら、<設定 → プライバシー → 位置情報サービス>で、オフを設定する
オンならGPSデータが各種アプリに渡され、オフなら渡されない。
ただし、オフにするとマップに現在地を表示できないなど不便も大きい。
オンにしておくとして、ネットで写真を公開するときには気をつけるしかない。
自分だけでなく、被写体のプライバシーにも配慮しなくてはならない。
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我が一眼レフとビデオカメラには、GPS機能がついていない。
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