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2016年08月30日

世相:SEALDsの解散

◆SEALDsが解散会見
 YouTubeで、SEALDsの解散会見ビデオを見た。

 昨年、安保関連法案反対の国会デモで名を馳せたSEALDsが解散した。
 SEALDsは、政治的な無関心・無気力がはびこる社会に、貴重な衝撃を与えてくれた。
 とくに、代表の一人である奥田氏の国会質問は、実に見事であった。

 昨年5月3日憲法記念日に発足し、参院選を越えて8月15日終戦記念日に解散。
 これは、既定の路線であったようだ。
 学生らしく潔くて、それぞれが新しい道を歩むことを祝福したい。

  ◇ ◇ ◇

 SEALDsは、国民に政治への関心を持ち、行動する重要性を訴えた。
 国会デモはそれを現実にした。
 既存 野党やリベラル派といわれるグループでは、これは成し得なかった。

  ◇ ◇ ◇

 激烈な誹謗中傷の中、よく耐えたと思う。
 ネットの匿名性を隠れ蓑にしたことばの暴力は、卑劣で、果てしがない。
 会見に臨んだ各メンバーの解散の辞は、爽やかで、SEALDsを誇りにしていた。

 メンバーの中には、自らの経歴に付きまとうマイナスを心配する声もあった。
 しかし、遠くない将来、SEALDsで活動したことを誇れる日がきっとくると思われる。
 社会の意識は、彼らが意図した方向へ、着実に変わっていくであろうから。

  ◇ ◇ ◇

 SEALDsの活動目標と自分の政治的信条は一致しないところがある。
 それでも、SEALDsを支持し、その行動力に敬意を表したい。
 沈滞する国民の政治意識を、一部であったとしても、覚醒させてくれたからである。

2016年08月26日

IT:Flashのビデオ再生モデルを修正公開

◆ビデオ再生のモデルを修正して公開
 7月中に予定していた新発田の「ガイド・アニメーション」は、修正をギブアップした。
 ベースになっている部分が複雑で、修正が困難であった。
 後日、シンプルなベースを作って、その上にアニメーションを載せることにした。

 そこで、農作業のビデオを再生するモデルを公開することにした。(縦横のサイズを拡大)
 2009年に撮影、2012年にこのモデルにまとめた。
 米仙人の手植えとハサ掛けのビデオを収録している。

◆Puffinアプリの取得と利用方法を解説したページを作成
 モバイルでFlashを再生するにはPuffinアプリ(無料)が必要である。
 アプリの取得と利用方法の解説ページを作成した。
 当サイトのトップページ右下隅の「→ こちら」をクリックして表示・ご利用下さい。

 Puffin = Puffin Web Browser free は、一般のブラウザとして利用可能だ。
 使い勝手も、AppleのSafariブラウザに遜色ないと思う。
 Flashの立上げが超高速なのがうれしい。

◆Flashでガイド・アニメーションを開発する構想
 共通して使えるテンプレートを作っておこうと考えている。
 
 - 公園の案内図などをベースに敷いて、見学コースを設定する。
 - コースの要点に音声ガイドを割り当てる。
 - これで、キャラクタが要点で音声ガイドを再生しながら、始点から終点まで移動する。

 たとえば、
  ・宿題で残っている新発田の「御成り道」
  ・新発田の「石泉荘」と「苔香荘」
  ・金沢の「兼六園」
  ・彦根の「彦根城」
 などのガイドを作成してみたい。

2016年08月22日

世相:リオ五輪~陸上400mリレー

◆陸上男子の400mリレー。
 リオ五輪で、第一に注目していた種目であった。
 これまでにも銅メダルの実績があり、有望視されていた。
 結果は、輝かしい「銀」メダルであった。

◆リオ五輪の写真、これ一枚!

 Rio400m_320.jpg
(日経電子版より転載)

 先頭を爆走するジャマイカのボルト、追走する2位のケンブリッジ飛鳥。
 二人の体格差は歴然、衝撃的でさえある。
 ハンディ戦でない、真っさら勝負。

 後方からは3位のアメリカ(失格)、4位のカナダ(3位)が迫る。
 写真としては、そこまで入れたのを掲載して欲しかった。
 小柄な飛鳥が、一層、際立ったであろうから。

◆不可能を越えた技
 400mリレーでメダルなど、不可能だと思い込んでいた。
 2008年北京大会の銅メダルの時は奇跡だと思った。
 それが「銀」メダルにアップしたのである。

 各国チームの4人のタイムの合計では、日本は決勝に残れるかどうか。
 それを埋めたのは、バトンの高速アンダーパス。
。圧倒的な体格のハンディを『リレーの技』で克服した。
 
 スキ間の発想というか、発想の転換というか。
 もちろん、4人の選手の個々の走力が基本にある。
 400mリレーは、日本人のチーム力のすばらしさを改めてアピールした。

2016年08月11日

ことば:天皇陛下のメッセージ(所感と全文)

【所感】

◆心に沁みるメッセージ
 8日、天皇陛下の「生前退位」に関わるお考えがビデオ放映された。
 心に沁みるすばらしいメッセージであった。
 国民の『象徴』である天皇ご自身の思いを、平易な表現で語られた。

 穏やかで明瞭な口調に、強い説得力があった。
 全体のテーマは、明示こそされなかったが、「生前退位」の提起であった。
 その要因は、天皇の「老い」である。

 高齢のため、全身全霊で「象徴」の務めを果たすことが困難になるとの懸念を示された。
 摂政を置くことも、天皇が終焉まで務めを果たせないことに変わりない、と否定された。
 全身全霊で「象徴」の務めを果たせなければ、天皇ではない、とのお考えだ。

  ◇ ◇ ◇

 重い問いかけである。
 やむにやまれぬ、天皇による「内部告発」とも思える。
 国民の合意を受けながら、政治が速やかに動くべきだ。

◆印象的な一句
 陛下は、人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことを大切にしてきた。
 そのため、皇后とともに全国各地を訪れた。
 とりわけ、遠隔地や島々において、次のことを認識されたという。

   <どこにでも、その地域を愛し、共同体を地道に支える市井の人々がいる>

 このような人々が国の底辺を支えている。
 このような人々と接する天皇・皇后両陛下の姿勢は、TV映像でしばしば拝見できる。
 そこには、「象徴」と「国民」が一体化した「和」の世界があると、確かに感じられる。

  ◆ ◆ ◆

【全文】

(NHK Mews Web より転載)

天皇陛下がお気持ちを表明(全文)
平成28年8月8日 15時00分

「生前退位」の意向を宮内庁の関係者に示している天皇陛下は、8日、ビデオメッセージでお気持ちを表されました


象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉(全文)

 戦後70年という大きな節目を過ぎ、2年後には、平成30年を迎えます。
 私も八十を越え、体力の面などから様々な制約を覚えることもあり、ここ数年、天皇としての自らの歩みを振り返るとともに、この先の自分の在り方や務めにつき、思いを致すようになりました。
 本日は、社会の高齢化が進む中、天皇もまた高齢となった場合、どのような在り方が望ましいか、天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、私が個人として、これまでに考えて来たことを話したいと思います。

 即位以来、私は国事行為を行うと共に、日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を、日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として、これを守り続ける責任に深く思いを致し、更に日々新たになる日本と世界の中にあって、日本の皇室が、いかに伝統を現代に生かし、いきいきとして社会に内在し、人々の期待に応えていくかを考えつつ、今日に至っています。

 そのような中、何年か前のことになりますが、2度の外科手術を受け、加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から、これから先、従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合、どのように身を処していくことが、国にとり、国民にとり、また、私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき、考えるようになりました。既に八十を越え、幸いに健康であるとは申せ、次第に進む身体の衰えを考慮する時、これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています。

 私が天皇の位についてから、ほぼ28年、この間私は、我が国における多くの喜びの時、また悲しみの時を、人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして、何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが、同時に事にあたっては、時として人々の傍らに立ち、その声に耳を傾け、思いに寄り添うことも大切なことと考
、天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に、天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において、日本の各地、とりわけ遠隔の地や島々への旅も、私は天皇の象徴的行為として、大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め、これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅は、国内のどこにおいても、その地域を愛し、その共同体を地道に支える市井の人々のあることを私に認識させ、私がこの認識をもって、天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした。

 天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます。また、天皇が未成年であったり、重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には、天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし、この場合も、天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。
 天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして、天皇の終焉に当たっては、重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き、その後喪儀に関連する行事が、1年間続きます。その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行することから、行事に関わる人々、とりわけ残される家族は、非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが、胸に去来することもあります。

 始めにも述べましたように、憲法の下、天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で、このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく、安定的に続いていくことをひとえに念じ、ここに私の気持ちをお話しいたしました。 
 国民の理解を得られることを、切に願っています。

2016年08月01日

世相:小池百合子氏、初の女性都知事に

◆即、当選確実!
 7月31日投開票の都知事選は、締切り直後に、NHKが小池氏の当選確実を報道した。
 圧勝であった。
 自分は、女性であることに期待して、小池氏に投票した。

 今回は、21名も立候補したが、実質、三名の争いとなった。
 投票率は、59.7%と高かった。
 投票結果は以下の通りである。(NHKオンラインより一部を転載)

東京都知事選挙結果

候補者名得票数備考
小池 百合子291万2628票当選
増田 寛也179万3453票自民・公明他推薦
鳥越 俊太郎134万6103票民進・共産他推薦
上杉 隆17万9631票(以下略)


◆所感
 圧勝した小池氏は、早出しジャンケンでリードし、選挙運動の演出も巧みであった。
 都民への政策も分り易くアピールし、支持の輪を急速に広げた。
 今後は公約通り、政権・都議会と馴れ合いに陥らぬよう、難題に挑戦して欲しいものだ。

 完敗した増田氏は、岩手県知事や総務大臣を歴任しながら、印象に残る成果は見えない。
 首都東京の知事には地味過ぎる印象で、華やかな小池氏の前では影が薄かった。
 推薦した自民党は、都民の候補者鑑別力を完全に甘く見ていた。

 惨敗の鳥越氏は、都政に何のビジョンも持たずに立候補したことを露呈した。
 反核や護憲などを打ち出し、都知事としての適格性にも欠けていた。しかも高齢者。
 そもそもこんな候補者を担いだ民進党幹部の政治感覚はどうなっているのだろうか。